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お風呂の豆知識

お風呂っていつから今の形になったの?

「家風呂」の移り変わり

昔の日本では、家の中で湯船につかる習慣はなく、たらいのような桶にお湯をくんで、身体にかけるというスタイルがほとんどでした。

江戸時代ごろから、風呂釜を直接熱して入る「五右衛門(ごえもん)風呂」など、一人で入るためのコンパクトなお風呂が登場します。こうしたお風呂は、その気になれば場所を移すこともできて使い勝手が良く、少しずつ「家で湯船につかる」という文化が浸透していきます。

大正時代になると、家の一部として「造りつけ」のお風呂ができるようになります。家の中に風呂釜を据え置きして、煙突を屋外まで伸ばして煙を逃しやすくしたお風呂です。ドラマや映画などで、こうした煙突つきのお風呂を見たことがある人もいるのではないでしょうか。

また大正時代ごろから、西洋の家づくり文化も日本に入ってきます。まだ一般的ではないものの、西洋式のアパートタイプの住まいが作られ、合わせてユニットバスのような形のお風呂ができて話題を呼ぶようになります。

家のお風呂が本格的に普及したのは、昭和の経済成長期でした。暮らしが豊かになるにつれて家にお風呂を作る人が増えたり、風呂つきの団地が増えたりしたことで「おうちにお風呂がある生活」が広まっていきます。また、今では当たり前になった西洋風のバスタブも増えました。

現代では自動保温機能やジャグジー風呂、ミストサウナなど、家のお風呂をもっと楽しむための機能が開発されています。最近は湯船につかりながらテレビやスマートフォンを楽しむ人も増えているので、これからも家風呂の楽しみ方がさらに進化していくかもしれませんね。

銭湯の移り変わり

ちなみに銭湯はというと、江戸時代ごろまではザブンと湯船に入るスタイルではなく、蒸し風呂のようなスタイルでした。また、江戸時代の銭湯は男女混浴で、中はかなりの暗闇だったようで、今の銭湯のイメージとはかけ離れたものでした。

明治時代に入ると、「改良風呂」と呼ばれる銭湯ができます。大きい湯船にお湯がたっぷり入れられ、洗い場も広く、天井が高い開放的な造りになっていて、今の銭湯にかなり近い見た目になります。大正時代にはタイルが使われ始め、昭和になると水道のカランが取り付けられ……といったように、時代とともに銭湯は進化していき、現在の造りに近づいていきました。

家風呂も銭湯も、時代とともにお風呂の形は改良を繰り返し、変化してきました。今のお風呂の形になったのは、意外と最近です。
もしかすると将来、また新しいお風呂のスタイルが生まれるかも。そう考えると、なんだかワクワクしてきますね。

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