初夏のガーデニングをより快適に!
暑さを乗り切る工夫と害虫対策。
初夏は色とりどりの花や美味しい夏野菜、ハーブなどがすくすく育ち、ガーデニングがより楽しくなる時期ですね。しかし、きちんと暑さ対策をしないと、植物も夏バテしてしまいます。さらにこの季節、気温の上昇と共に害虫も増えるので要注意!植物を夏のダメージから守る方法や、涼やかな気分にしてくれるガーデニングの工夫ポイントや、害虫対策などをご紹介しましょう。
病害虫の対策2017/05/11
植物の暑さ対策
植物の大敵は“熱”と“乾燥”
植物は夏の暑さで厳しい環境にさらされます。床面がコンクリートの場合はとくに、直接植物に熱が伝わりやすいため注意が必要です。植物を植えた鉢を、スタンドやレンガの上に置くなどして、直に温度が伝わらないようにし、風通しを良くして鉢内の蒸れを防ぎましょう。ウッドパネルや、木箱やラック、イスなどの小物を上手に組み合わせれば、オリジナルのおしゃれなガーデニングを楽しむこともできますよ。
ベランダは、熱だけでなく乾燥も大敵。エアコンの室外機からの風が当たらないように気を配りましょう。また真夏の水切れは枯れてしまう危険性もあるので、しっかり水やりしてください。ただし、水をあげるのは早朝か夕方にすること!真夏の炎天下で水やりをすると、鉢内で水が熱くなり、根が傷んでしまう可能性があります。
強い直射日光によって鉢内の水分がすぐに蒸発して水切れしたり、葉が焼けてしまったりすることも。植物を夏のダメージから守るためには、なるべく直接日の当たらない場所へ避難させましょう。
日陰がない場合は、遮光ネットなどで半日陰を作り、強い日差しを和らげるようにしてください。ネットを設置する際に、プランターの端に支柱を立ててテントのようにしてかぶせると、風通しも良くなり熱がこもりにくくなりますよ。
自然の遮光「グリーンカーテン」にチャレンジ!
気温も湿度も高い夏を少しでも快適にするために、ゴーヤーやアサガオなどのつる植物でつくる「グリーンカーテン」にチャレンジしてみませんか。グリーンカーテンなら、日差しを防ぎ、風を通してくれて、見た目も涼しげ。周囲の気温や室温も下げてくれますよ。リビングを涼しくするのにも一役買ってくれますので、節電にもつながりそうですね。
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日陰を作りたい場所につるもの用ネットや支柱、プランターを設置します。
- 大型プランター(35ℓ程度の深型)に培養土を入れ、苗を植え付けます。
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背丈が50㎝前後になったら、摘心(一番上の芽を摘むこと)し、枝葉が混み合わないよう麻ひもなどで誘引します。
- ゴーヤーの場合、実ができたら、緑色で未熟なうちに収穫します。収穫が始まったら2週間に一度、液体タイプの肥料を追肥します。
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夏が終わったら、支柱やネットを撤去します。生育が旺盛なので、伸び過ぎに注意。目標の高さに達したら、つる先を摘心してわき芽を伸ばし、つるが少ない部分に誘引します。
花の色で涼しく見せる工夫
夏の暑さを忘れて涼しげな気分にさせてくれる、鮮やかなブルーや紫色のハーブの花を植えてみませんか。セージ、ラベンダー、キャットミント、ボリジ、コーンフラワー、トスカーナブルー(ローズマリー)などは、比較的夏の暑さにも強く、華やかにベランダを彩ってくれます。
早めの害虫対策
害虫の発生を防ぐには?
夏が近づくと、身の回りで虫に遭遇することが増えていきます。例えば、ガーデニングをしている時に出てくるヤブ蚊、ベランダや屋根に巣を張るクモ、庭や花壇などでみかけるアリ、プランターや鉢の下にいるナメクジやダンゴムシ、実は鉢の中に潜んでいることがあるゴキブリ…。虫は見るだけでもイヤ~な気分になってしまいますよね。
害虫が出る理由のひとつに、「プランターの風通しの悪さ」があります。とくに、直置きのプランターや植木鉢の下から虫がはい出てきてびっくりすることも。まずは、害虫の発生を防ぐ環境をつくりましょう。
- プランターを直置きせず、スタンドやレンガなどの上にのせて通気性を確保しましょう。
- 植木鉢の受け皿に溜まった水は捨てましょう。そのままにしておくと、蚊が発生しやすくなります。
それでも出てしまう害虫には、殺虫剤を上手に活用することをおすすめします。害虫の種類に合わせた殺虫剤を使うことで、駆除効果が高まりますよ。
駆除のポイント
ヤブ蚊の対策
ベランダや外で作業をする時は、なるべく長袖の服を着るなどして肌を出さないようにしましょう。また、虫よけスプレーを使うと蚊にさされるのを防いでくれます。ガーデニングの作業前に庭や茂みにスプレーしておくと、ヤブ蚊を寄せ付けない効果があるスプレーなどもありますので、上手に活用してみては。
ゴキブリの対策
屋外にも生息するゴキブリは、湿気・エサの多い場所、暗く暖かい狭いすき間を好みます。ベランダなどの通りそうなところやプランター、鉢まわりに設置するタイプの駆除剤を置くのがおすすめです。
ナメクジ・ダンゴムシの対策
雨に強い容器タイプの毒餌剤が便利。ナメクジやダンゴムシ、アリやムカデなどいろいろな害虫に効果のある殺虫剤なら、いくつも準備する必要がありません。
害虫は、とにかく早く見つけることが大事。快適なガーデニングのために、早めの対策をしておきましょう。
いかがでしたか?夏は紫外線量も増えますので、ガーデニング作業は早めの朝か夕方にするのがおすすめですよ。工夫とアイデアで、楽しく夏を乗り切りましょう。