えっ、コレ食べられるの?
見た目が面白い4つの「変な野菜」。
最近ではスーパーに並ぶ野菜の種類が増え、珍しいものも手に入りやすくなりました。食べ方が分からないからと敬遠せずに、新しい野菜にチャレンジしてみませんか?見た目が面白いフォトジェニックな野菜を使った料理なら、インパクト抜群。「えっ、コレ何!?」と驚かれること間違いなしです。形が独特だけど味は美味しい「変な野菜」4種類について、育て方と食べ方をご紹介しますので是非参考にしてください。
野菜・花・果樹 育て方2018/06/21
「変な野菜」を育ててみよう
ロマネスコ
美しいオブジェのような、変わった形のこの野菜の正体は「ロマネスコ」。アブラナ科の植物で、味はブロッコリーやカリフラワーに近く、クセが少ないので料理のアレンジがしやすいのが特徴です。食べ方もブロッコリーとほぼ同じで、花蕾(からい)を小分けにして使います。茹でて温サラダにしたり、野菜炒めにしたりシチューに入れたりと、様々な料理に活用できますよ。
栽培
種から育てるなら、5月中旬~7月頃に。8月~9月に苗を植え付ける方が、育てやすくておすすめ。
- 大きく成長するので、10号鉢(直径30cm)以上の大きめの鉢に1株を植え付けます。土は元肥が入った野菜用の培養土を使いましょう。植え付け後は、日当たりの良い場所に配置を。
- 水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと。植え付け2週間後から、2週間に1度のペースで肥料を施します。寒くなる前の11月頃まで、茎や葉を食害するネキリムシ、アオムシ、ヨトウムシなどの害虫には注意が必要です。また鳥の被害があるようなら、ネットをかけて防止しましょう。
- 植え付けから3~4ヵ月くらい経った10月中旬~12月頃に、収穫期を迎えます。花蕾が15~20cm程に成長し、花蕾が開いてしまう前の固くしまっている状態で収穫します。
アーティチョーク
一見、花にしか見えませんが、「アーティチョーク」という立派な野菜。ヨーロッパやアメリカではお馴染みの野菜で、加熱するとホクホクとしたソラマメや栗を思わせる食感になります。食べられるのは、うろこ状のガクの部分・蕾の底部分・茎の内側の3ヵ所で、調理法は塩茹でか蒸すのが一般的。パスタやディップサラダに活用すれば、華やかなホームパーティーにピッタリの一品になります。
栽培
春は3月中旬~4月中旬、秋は9月中旬~11月中旬に、苗から育てましょう。
- 高さも横幅もかなり大きく育つので、 10号鉢(直径30cm)以上の大きな鉢に植え付けます。日当たり、水はけ、風通しの良い場所を選びましょう。水やりは乾いてからたっぷりと。
- 追肥は年に2回、4月と9月頃に化成肥料を株元に施すか、液体肥料を月2回与えましょう。害虫は特にアブラムシに注意を。春先から蕾や新芽、茎に発生しやすいので、予防剤を活用するのが有効です。
- 蕾の直径10~15cm程度から開花直前まで収穫可能。多年草なので、収穫後も育てられます。鉢に植えた場合、大きくなり過ぎて根詰まりを起こすようなら植え替えをします。ただし移植に弱いので、根を傷つけないように注意して、ひと回り大きな鉢に植えましょう。
アイスプラント
「アイスプラント=氷の植物」とは、ミステリアスなネーミングですよね。名前の由来は、肉厚な葉に水滴がついているような見た目から来ているようです。外見もさることながら、食べた時のプチプチとした食感や、植物そのものの塩味に驚く方が多いのではないでしょうか。水洗いしてそのままサラダとして食べられますし、さっと茹でてお浸しやマリネにしても◎。シャキシャキの食感と、鮮やかな緑色が食欲をそそる野菜です。
栽培
種まきは2~3月、または9月頃に。種がとても小さいので、種まき直後は霧吹きで水やりをしましょう。
4月か9~10月に苗(本葉4~5枚、緑の濃いもの)が入手できれば、より手軽に栽培できます。
- 植え付けには野菜用培養土を活用しましょう。水はけの良い土を選び、日当たり・風通しの良い場所に。サボテンのような多肉植物の一面を持ち、乾燥した環境を好むため、水のやりすぎには注意。
- 2週間ごとに肥料を施します。育ってきて、葉が重なるようなら間引きをしましょう。
- 1ヵ月ほどして、株が直径50cm程度になったら収穫のタイミングです。収穫期を迎えたら、週1回1~2%の塩分を含んだ薄い塩水を与えます。
ビーツ(テーブルビート)
ビーツという名前に聞き覚えがなくても、「ロシア料理のボルシチの材料」と言ったらピンとくるかもしれません。カブのような形状に驚くほど鮮やかな赤色をしていて、ビーツ、テーブルビート、レッドビート、カエンサイ(火焔菜)、ウズマキダイコン、と別名が豊富。またその見た目と栄養分から『飲む血液』なんて異名も持つこの野菜、根はシチューなどの煮込み料理に使えるほか、茹でて甘酢漬けにしても美味しく食べられます。葉もサラダになりますので、捨てずに活用してくださいね。
栽培
春は3月下旬~5月、秋は9月頃。種から比較的手軽に育てられます。ビーツの種は固いため、一晩水に浸けてから蒔いた方が発芽しやすくなります。
- 肥料が入っている野菜用培養土を活用しましょう。プランターに2~3cmの間隔ですじ蒔きにし、1cmほど覆土します。発芽するまでは、土の表面が乾燥しないように注意が必要です。
- 間引きは、本葉が開いた頃に1回目、本葉が1~2枚になったら2回目、本葉が4~5枚で3回目を行います。間引きが不十分だと実が大きくに成長しないので、勿体ないと思わずにしっかりと間引きしましょう。
- 2回目の間引き後に、追肥します。虫には比較的強いですが、アブラムシがつくこともあるので、予防剤で対策しておきましょう。土から出ている根の直径が5cm以上になったら収穫時期です。
まだまだあるぞ、「変な野菜」
前に紹介した4つの野菜以外にも、ちょっと変わった野菜はまだまだあります。例えば…
コールラビ
カブのような形から葉っぱが生えている、奇妙な形が特徴。クセの少ないカブや大根のような瑞々しい味わいです。サラダやピクルスの他、シチューなどの煮込み料理とも相性が良い野菜です。
オカヒジキ
まるで海藻のような姿のこの野菜は、「オカ(に生える)ヒジキ」と名付けられました。やわらかい茎葉を順次摘み取って収穫します。クセが少なくシャキシャキとした食感が特徴で、軽く茹でればおひたしとして美味しく食べられます。
スイスチャード
ホウレンソウの仲間ですが、驚くべきはその色彩。赤・オレンジ・黄色など実にカラフルです。ホウレンソウと同じように茹でたり炒めたりして食べられますが、見た目を生かしてサラダにするのがおすすめです。
あなたはいくつ知っていましたか?新しい食材を取り入れると、料理の幅が広がりそうですね。