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雑草は季節で違う?
シーズン別の雑草対策でお庭をキレイに。

シャベルで雑草を抜こうとしている様子

抜いても抜いても、次々と生えてくるお庭の雑草。1年中草むしりに頭を悩ませている、なんて人もいることでしょう。「雑草」とひとことで言っても、季節や環境によって生えてくる植物は様々で、対策も違ってきます。春・夏・秋・冬の季節に分けた植物の種類とおすすすめの雑草対策・除草方法をまとめました。コツをつかめば、今年の草むしりは格段に楽になるかも…!?

病害虫の対策2020/04/23

雑草対策をする前に

お庭の雑草はどうして生える?

コンクリートの隙間から生えている雑草

ご存じの通り、雑草というのは植物の種類のことではなく「人にとって邪魔な草」のこと。見る人によっては野草として利用価値があったとしても、その土地の住人にとって迷惑と感じるものは、雑草と判断されます。植えてもいないのに自然に繁殖してしまっていることが、ほとんどだと思います。でも、植えていないのに生えてくるのは、なぜなのでしょうか?
目には見えなくても、抜いた雑草からこぼれ落ちた種が土に落ちていたり、タンポポのように風で遠くまで運ばれる種類の植物の種だったり、時には鳥が落としたフンの中に種が混じっていたりします。こうした植物が、人知れず色々な場所で芽を出すのです。また生命力の強い植物は、土の上に顔を出している部分を切っても、地下で根っこが残っていればまたすぐに成長することができます。これらのことから、一生懸命に草むしりをして一時的に雑草が無くなっても、時間が経つとまた生えてくるということが繰り返されてしまうのです。

雑草対策はなぜ必要?

園芸用品と雑草

雑草が生えるデメリットは、何と言っても見栄えが良くないこと。いくら素敵なお家でも、雑草がうっそうと生い茂っていると悪い印象を与えかねません。ガーデニングをしている方にとっては、育てている植物の栄養を奪うだけでなく、害虫が発生して作物を食い荒らしたり、日当たりが悪くなって病気が発生したりする原因となります。やはりキレイな庭を維持するためには、雑草対策が必要なのです。とはいえ頻繁に草抜きや草刈りをするのは、忙しいとなかなか大変。完璧を目指すよりも、気にならない程度に「雑草が生えにくい環境を作ること」を目標としましょう。

シーズンごとの対策

春の雑草対策ポイント:3月~5月

春に生える雑草

春の訪れとともに、地面に少しずつ顔を出し始める草たち。まだ寒さが残る早春は植物も小さいので、できるだけこの時期に除草してしまいましょう。春に芽生えた雑草は夏から秋にかけてスクスクと成長するので、ここで雑草対策をしてしまえば後が楽になるというわけです。基本的に雑草は光を好む種類が多く、日当たりの良い場所に生える傾向があります。

雑草対策のポイント

それほど広い範囲でなければ、手や鎌を使って抜く「草むしり」が低コスト。土で手が汚れるので、手袋を着用しましょう。雑草の背が低いこの時期は比較的取りやすいですが、根が張っているようなら雨が降った後の、地面のやわらかい状態で抜くのがおすすめ。引き抜く時は、葉ではなく根の部分を持ってしっかり抜くのがポイントです。
広いお庭の処理や、こまめにお手入れすることが難しい方には、除草剤が便利です。除草剤には粒タイプの粒剤と、液体タイプの液剤があります。一般的に粒剤の方が効果が長続きすると言われていますが、液剤でも効果が半年以上続くものなど様々なタイプがありますので、商品の表示を確認してみてください。この時期に持続性のある除草剤を活用すると、その後は雑草が生えにくくなるというメリットもあります。

繁茂しやすい雑草:スギナ、ヨモギ、ホトケノザ、ハコベ、スズメノカタビラ、セイヨウタンポポ

夏の雑草対策ポイント:6月~8月

夏に生える雑草

夏は雑草の成長期。スクスク伸びる雑草に悪戦苦闘する時期ですが、同時に気温は高く日差しも強くなる季節でもあります。熱中症を避けるためには、草むしりはできるだけ朝・夕の涼しい時間帯に行い、帽子を被るなどの対策をしましょう。また害虫の発生も多くなりますので、長袖・長ズボンを着用し、害虫を寄せ付けない虫よけスプレーなどの活用を。

雑草対策のポイント

大きく育ってしまった雑草は、手で引き抜くにも一苦労。まずは地中に張った根を、スコップやシャベル・鎌などを使って切り込みを入れて分断することで、抜きやすくしておきましょう。特にこの時期に成長するカタバミ、オオバコ、ドクダミなどは、地上部が枯れても下部が生き残って翌年も発生する「多年草」。再び生えてこないようにするために、根っこから抜くことが必要です。夏に除草剤を使うなら、枯れ始めが早くて根まで枯らすことができるタイプがおすすめです。
小さいお子さんやペットがいて気になるようなら、処理した場所だけが枯れる、食品由来の有効成分から作られた除草剤を試してみてください。

繁茂しやすい雑草:カタバミ、オオバコ、ドクダミ、メヒシバ、ツユクサ、エノコログサ、ヤブガラシ

秋の雑草対策ポイント:9月~11月

秋に生える雑草

秋は盛夏に比べると、雑草の成長スピードが落ちる上に過ごしやすい気候ですので、対策がしやすい季節と言えます。しかしまだまだ雑草は生えやすく、また虫の発生も見られますので、長袖・長ズボンを着用や害虫の対策を忘れずに。

雑草対策のポイント

秋の雑草はセイタカアワダチソウやススキなど、背の高い草が多い傾向があります。成長すればするほど処理が大変になりますので、できるだけ繁茂する前に抜いてしまいましょう。また春先によく見かけるヨモギ、ホトケノザ、オオイヌノフグリは、実は秋に発芽して冬を越し、春に大きくなる多年草。枯れたように見えても、地面の下でしっかり根を張っていますので、この時期に見つけたらすぐに対処しておくのがポイントです。
多年草の対策のためにも、この時期に除草剤を使用するなら「根までしっかり枯らす」タイプがおすすめ。長く効く除草剤を選べば、来年の春まで雑草の発生を抑えることができます。

繁茂しやすい雑草:セイタカアワダチソウ、ススキ、カヤツリグサ、オヒシバ

冬の雑草対策ポイント:12月~2月

冬に生える雑草

寒い冬の季節はあまり雑草に悩まされることはないかもしれません。しかし雑草が少ないこの季節だからこそ、徹底して除草を行っておけば春からの雑草対策が、これまでよりずっと楽になり効率的です。

雑草対策のポイント

生えている雑草の量は少ないので、気になる部分は手で抜き取ってしまいましょう。雑草が茂っている季節には気が付きにくいですが、冬の木の下や建物周りに意外と多いのがコケ類です。地面を這うように育つので鎌などでこすり取るようにしますが、こびり付いていて剥がしにくいことも。そんな時はコケ専用の除草剤を使用すると、手軽にコケの除草ができます。
更に春に雑草が生えてこないようにしたいなら、除草した後に除草シートを活用する方法もあります。雑草の種子が飛んできても除草シートを敷いておけば土に触れないので、雑草の発生を抑制することができます。

繁茂しやすい雑草:ゼニゴケ、スギゴケ

いかがでしたか?手ごわい雑草たちですが、季節ごとの特徴を知っておくと、作業はずっとしやすくなること間違いなしですよ。雑草に煩わされることなく、楽しいガーデニングライフを迎えてください。

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