知ってた?
実は…コバエという名前の虫は存在しない?
- コバエ
- 2017/04/05
バナナなどのフルーツが大好きで、暑い季節になるとたかっているヤツら。小さいけれど、数が多くなるとうっとうしいですよね…。すごい勢いで繁殖していってしまう、私たちがよくコバエと呼んでいるあの小さい虫、いったい何者なんでしょうか?
コバエじゃないなら、いったい何者?
私たちがコバエと呼んでいるのは小さなハエの総称であって、実は「コバエ」という名の虫は存在しません。あなたがキッチンで見かけるほとんどは、おそらくショウジョウバエで、それだけでも世界中で2500種以上、日本国内でも約260種の生息が確認されています。
体長2mm程のこの虫は、網戸の小さな網目もすり抜けやってきて、気付いたときにはコバエが大量発生していることも…。というのも、成虫になるまでに約10日、成虫になってから1~3日で産卵が可能。2週間~1ヵ月程度の生存期間中に500個もの卵を産む、驚異的な繁殖力の持ち主なのです。
主に日本の家庭で見られるのは、ショウジョウバエ、ノミバエ、キノコバエ、チョウバエの4種類。それぞれ生態が異なり、発生場所や好物も様々です。そのため、駆除も容易ではありません。
それぞれの発生源と好物は?
ショウジョウバエが欧米では“fruit fly(フルーツフライ)“と呼ばれていることからも推察できる通り、フルーツが大好き。熟した果物や野菜、調味料やアルコールなどを好みます。主な発生場所はキッチンのゴミ箱や三角コーナー。そのため、できれば蓋付きのゴミ箱を選びましょう。
ノミバエで気になるのは、腐敗した動植物質や動物のフンから発生すること。なかなかの“美食家”で、食卓の上を素早く飛び回って食べ物を狙っています。また、生ごみも食べるため、エサとなりそうなものを放置しないようにしましょう。
キノコバエの好物は観葉植物や、その土に生えるキノコ等の真菌類。毎日掃除とゴミ捨てをしているのに小さいハエがでる場合、このキノコバエが正体かもしれません。
チョウバエの生息地は、湿地や沼などの水際。家の中では、お風呂や台所の排水まわり、トイレなどにいることが多いです。湿った場所のヘドロなどを食べて生息しています。
ハエとコバエの共通点。
ハエの子どもがコバエ…ではありません。まったく別の種類です。代表的な種類のハエには、イエバエ、ニクバエ、クロバエ、キンバエなどがいます。その中でもイエバエは、自然環境ではほとんど生息せず、人間の生活圏で生息し、室内に侵入することも多いのが特徴です。
ハエとコバエにも色々な種類がいますが、多くは“赤色”が好き。考えてみたら、スイカにはやたらとハエが寄ってくるような…。また、人間に比べて嗅覚が優れていて、かなり遠くからニオイをかぎ分けやってきます。
あなたの部屋はコバエが出やすい?
それとも出にくい?
- チェックリスト
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- 1.果物や野菜を常温で保存している。
- 2.ゴミ箱に蓋がついていない。
- 3.三角コーナーに蓋がついていない。
- 4.排水溝をあまり掃除していない。
- 5.空き缶や空き瓶を洗わずに放置している。
- 6.ベランダやお庭に水たまりがある。
- 7.トイレ掃除を3日以上していない。
- 8.お風呂掃除を3日以上していない。
- 9.頻繁に窓を開けっ放しにしている。
- 10.観葉植物を置いている。
あなたはいくつ当てはまりましたか?チェックの数が多いほど、コバエ発生のリスクも高くなります。こまめに掃除して、清潔な空間づくりを心がけましょう。
なかでも難しいのが、お風呂場などに発生するチョウバエの駆除。6~9月の大量繁殖期は要注意です。チョウバエは熱湯をかければ死滅しますが、お風呂場ではおすすめしません。配水管の耐熱温度が60度くらいなので、変形して水漏れしてしまうおそれがあります。薬剤に頼るのも1つの手段。ワンプッシュするだけの『アースコバエ 1プッシュ式スプレー』はイオンの力でスプレー粒子が広がり、空間のすみずみまで効きめが届きます。