いい湯だなあ〜♪
目を閉じれば、
おうちで温泉気分。
入浴剤のイロハ
温泉って、とっても気持ち良いですよね。疲れている日は、おうちのお風呂じゃなくて温泉に入れたらいいのになぁ、なんて思う時もあるのではないでしょうか。
温泉と言ってもさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。また、最近はおうちでも温泉気分を味わえる入浴剤が色々と登場しているようです。
今回は温泉の種類やそれぞれの特徴、おうちで本格的に温泉気分を味わえる入浴剤の選び方をご紹介します。
目次
乳白色や茶色の湯色、硫黄のにおいといったように、温泉にはそれぞれ特徴がありますよね。
これらは、お湯に含まれる成分の種類や含有量といった「泉質」の違いによるものです。そして温泉の中でも特に療養に役立つ温泉は「療養泉」と呼ばれ、主な含有成分や温度によって10種類の泉質に分けられています。
また、温泉には泉質にかかわらず共通して効果があるとされる症状(一般的適応症)と、泉質ごとに効果がある症状(泉質別適応症)があります。ちなみに、全ての泉質に共通している適応症は以下の通りです。
筋肉もしくは関節の慢性的な痛みやこわばり、軽い喘息または肺気腫、痔の痛み、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性(冷え症)、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状、糖尿病、軽い高コレステロール血症、病後回復期、疲労回復、健康増進
温泉には、共通してこんなにたくさんの適応症があるんですね。これにプラスして、10種類の泉質それぞれに固有の特徴と適応症があります。
特徴:日本で最も多い泉質。刺激が少なく、お肌にやさしい。pH8.5以上はアルカリ性単純温泉と呼ばれ、美肌の湯として有名。
泉質別適応症(浴用):自律神経不安定症、不眠症、うつ状態
特徴:塩分が皮膚に付着することで保温効果や血行を促進する効果があります。
泉質別適応症(浴用):きりきず、末梢循環障害、冷え性(冷え症)、うつ状態、皮膚乾燥症
特徴:ほとんどがアルカリ性。お肌の余分な皮脂や角質を取り除き、皮膚をなめらかに。お湯から上がると爽快感も。
泉質別適応症(浴用):きりきず、末梢循環障害、冷え性(冷え症)、皮膚乾燥症
特徴:飲んで胆のうを収縮させ、腸のぜん動を活発化させる効果があります。
泉質別適応症(浴用):きりきず、末梢循環障害、冷え性(冷え症)、うつ状態、皮膚乾燥症
特徴:泡の湯と呼ばれ、お湯に溶け込んだ炭酸ガスが皮膚から吸収されて血行を促進。保温効果も。
泉質別適応症(浴用):きりきず、末梢循環障害、冷え性(冷え症)、自律神経不安定症
特徴:お湯に含まれる鉄分が空気に触れて酸化することで茶褐色に。鉄欠乏性貧血に効果的です。
泉質別適応症(飲用):鉄欠乏性貧血
特徴:ピリピリとした湯ざわりで肌への刺激が強いが、高い殺菌効果で皮膚病に効果的。お肌の角質を落としてくれる効果も。
泉質別適応症(浴用):アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、表皮化膿症、糖尿病
特徴:よう素を含んでいて茶褐色(時間が経つと黄色)。総コレステロールを抑制します。
泉質別適応症(飲用):高コレステロール血症
特徴:硫黄特有のにおいを放つことが多い。殺菌力が強く、アトピー性皮膚炎などの皮膚病に効果があります。
泉質別適応症(浴用):アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症
特徴: お湯に含まれる微量の放射能によって免疫力がアップ。10種の泉質で浴用効果として唯一、痛風に効果的。
泉質別適応症(浴用):高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎など
※泉質と適応症は環境省「あんしん・あんぜんな温泉利用のいろは」を加工して作成
このように、温泉は泉質によって特徴が異なりますが、温泉に含まれる水素イオンの濃度(pH)による違いもあります。
pH値が大きいほどアルカリ性、小さいほど酸性の温泉となります。アルカリ性と酸性の中間にあたる中性(pH6以上7.5未満)は日本の温泉の中で最も多く、お肌に優しい温泉です。
単純温泉は、pH値が8.5以上の場合はアルカリ性単純温泉に分類されます。また、炭酸水素塩泉も、そのほとんどがアルカリ性の性質を持っています。
アルカリ泉は、皮脂を溶かして角質層を柔らかくし、お肌をつるつるにする働きがあることから、「美人の湯」や「美肌の湯」として親しまれています。酸性泉に比べて、お肌への刺激が弱いことも特徴です。
湧出時のpH値が6以下の温泉は、酸性の温泉に分類されます。ピリピリするような湯ざわりが特徴で、殺菌効果があり、水虫など皮膚病に効果があるといわれています。
さらに、肌表面の古い角質を落とすピーリング効果があることでも知られています。古い角質が落ちることで、肌の生まれ変わりが活発になるので、女性に嬉しい美肌効果も。
ただし、お肌への刺激が強いので入浴後は真水で身体をしっかり洗い流しましょう。
温泉と聞いて、卵が腐ったようなにおいを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。このにおいは、硫黄に含まれるガスによるもの。お湯に硫黄を多く含む硫黄泉ならではのにおいで、10種類の泉質の中で最も温泉らしさを味わえる泉質と言えるかもしれません。
硫黄泉は殺菌効果が高く、皮膚病や切り傷に効果があります。また、飲用すると糖尿病やコレステロール血症などに効果的です。
また、硫黄泉は「湯の華」ができることでも有名です。湯の華は、硫黄泉の含有成分が空気に触れることで生まれる、温泉成分のかたまりのようなもの。温泉で湯の華を目にすると、さらに温泉気分が高まりますよね。
先にご紹介した10種類の泉質以外に、「モール泉」という世界的にとても珍しい温泉もあります。植物由来の有機物(腐植質)が溶け込んでいるのが特徴です。
お湯の色は琥珀色で、においはほとんどありません。性質はアルカリ性よりのため、なめらかでつるつるになる美肌の湯としても知られています。
日本では北海道が有名ですが、ここ数年は東京や鹿児島などでも楽しめるようです。
こんな風に一口に温泉と言っても、有名なものから珍しいものまでさまざまな種類があり、選ぶ楽しさがあるのも温泉の魅力のひとつですね。
温泉は泉質によって色々な特徴がありますが、入浴剤の中にも、これらの泉質をヒントにして作られたものがあります。
ここからは、おうちで温泉気分を味わうための、入浴剤選びのポイントをご紹介します。
実は、入浴剤の多くは温泉成分をもとに作られていて、以下のような有効成分が配合されています。
炭酸ナトリウム
炭酸水素ナトリウム(重曹)
硫酸ナトリウム(芒硝)
これらの成分が入った入浴剤は、温浴効果が高まり身体の芯まで温まるので、湯冷めしにくいのが特徴です。また、疲労回復、肩のこり、腰痛、冷え性(冷え症)、にきび、しっしんなどの緩和といった効果・効能も期待できます。
しかも、温泉成分のおかげで、お風呂上がりのお肌はつるつる、さらさらに。
アルカリ泉は「美人の湯」とも呼ばれていることをご紹介しましたが、入浴剤にもアルカリ性のお湯を楽しめるものがあります。
アルカリ性の入浴剤は、アルカリ泉のようなまろやかな湯ざわりを味わうことができるので、本格志向の方にもぴったり。皮脂の汚れを溶かしてキレイにしてくれるので、お肌もつるつるに。入浴剤でお肌のケアをしたい方におすすめの入浴剤です。
また、中には世界的にも珍しい「モール泉」の湯ざわりをイメージした入浴剤も。とろとろ感があるお湯につかれば、本当に温泉に来たようなリラックス気分に。
もっと温泉の雰囲気を楽しみたいという人には、硫黄泉らしさを味わえる天然の湯の花100%の入浴剤もおすすめ。湯の花100%だと風呂釜への影響が気になるという方には、湯の花由来成分(硫酸カルシウム)が入っていて、ほんのりとした硫黄の香りが楽しめる入浴剤も良いですね。
自宅で温泉気分を味わうには、以下のポイントを意識してみましょう。
疲れたなぁ、温泉に行きたいけどすぐには行けないなぁ…なんて時は、おうちで気軽に使える入浴剤を取り入れて、まるで温泉に来たかのような楽しいバスタイムを過ごしてくださいね。
温素 琥珀の湯
医薬部外品
世界的にも珍しい「モール泉」の湯ざわりを追求。お肌なめらか、つるつるに。
温素 白華の湯
医薬部外品
乳白色のお湯に、ほんのり硫黄の香り。湯の花由来成分も配合し、本格的な温泉気分を。
温素 澄明の湯
医薬部外品
3種のミネラル配合。ヒノキ風呂の香りでリラックスした温泉気分に。
温素 大樹の香り
医薬部外品
アルカリ性のまろやかな湯ざわり。大樹の香りに包まれた極上のひとときを。
温素 柚子の香り
医薬部外品
アルカリ性のまろやかな湯ざわり。柚子の香りでほっこりバスタイム。