蚊に刺されやすいのはどんな人?
かゆみや腫れが出る前に対策を!
- 蚊
- 2017/06/27
“人類最大の敵”と言われて真っ先に思い浮かべるのは、百獣の王ライオン?それとも巨大なアフリカゾウ?あるいは鋭い歯で喰いちぎるサメ?意外や意外、地球上で最も人間を死に至らしめる生物は、わずか5mmほどの小さな蚊。刺されてかゆみが生じて腫れるだけでなく、感染症のリスクもあるので注意が必要です。蚊のターゲットにされないために気を付けておくべきことは?
夏になり、肌の露出と共に増える虫刺され。
刺されている瞬間に気付かないのはなぜ?
夏はキャンプやバーベキュー、ビアガーデンや花火大会など楽しいことがいっぱい。暑いのでつい薄着で出かけてしまうことも多いのでは?遊んでいるときには蚊の存在に気付かず、かゆみを感じてから、ようやく刺されたことに気付くというケースも多いはず。でも、なぜ刺されている瞬間にはなかなか気付けないのでしょうか。
大きな要因として挙げられるのが針の太さ。採血の際にチクッと痛みを感じますが、このとき使用される注射針の太さは0.7~0.9mmくらいです。鍼灸のときによく使われるのは0.14mmからあり、その場合は注射針の約5分の1。蚊の口針はさらに細く約0.08mmなので、気付けないのも無理はないかもしれません。
また、蚊の口針の先端はギザギザしていて摩擦が少なく、1秒間に30回ほど細かく振動させながら、人間の皮膚や筋肉を押しのけるように刺します。そのため、気付かないうちに刺されているというワケなのです。
恐るべし、蚊の感覚機能。
吸血しない蚊もいるって本当?
蚊は、なんと数十メートル先から吸血のターゲットをロックオンすることが可能!飛ぶときのスピードは時速約8キロでそれほど速くはありませんが、嗅覚・視覚の他、熱や二酸化炭素も感知します。いくつもの感覚機能を駆使して、人間のもとへやってくるのです。
とはいえ、すべての蚊が吸血する訳ではありません。
オスが栄養源としているのは花の蜜や果汁で、吸血するのはメスだけです。「パチン」と潰して手を確認したときに「まだ血を吸われていなかった」とほっとすることがありますが、そもそもオスである可能性も考えられます。
通常はメスも花の蜜などを吸っていますが、産卵に必要なタンパク質を摂取するためにメスのみが吸血します。意外と大食いで、1回あたり自分の体重と同量くらいの血を摂取するのだとか。
蚊に刺されやすい人とは?
蚊は、汗に含まれる乳酸や二酸化炭素も敏感に察知。そのため、汗をかいている人や、運動や飲酒によって二酸化炭素を多く吐き出す人に集まってきます。逆に言えば、体温が低く、二酸化炭素排出量が少なく、汗をあまりかかない人は、蚊のターゲットになりにくいです。
例えば、どんな人が蚊に刺されやすいかと言うと…
- 1.赤ちゃんや子ども
- 2.妊娠中の女性
- 3.汗をたくさんかく人
- 4.飲酒をしている人
- 5.黒い服を着ている人
大人に比べて体温が高い赤ちゃんや子どもは、蚊のターゲットにされやすくなります。また、個人差はあるものの、妊娠中の女性は基礎代謝が上がり体温が高くなるので蚊にも刺されやすい傾向に。注意しておいて損はありません。
暗い色を好む蚊に狙われやすいのは、黒やネイビーの服を着ている人。日焼けして肌が黒くなると、刺される確率もUPします。キャンプやバーベキューなど蚊に刺されやすい場所へお出かけの際は白い長袖のシャツがおすすめです。
かゆいだけじゃない!デング熱、ジカ熱、日本脳炎…
感染症を媒介する蚊から身を守るためにすべきこと。
刺されるとかゆいため不快に感じる人は多いと思いますが、何より注意すべき被害は、蚊によって感染症が媒介されること。2014年8月にはヒトスジシマカによるデング熱の国内感染が69年ぶりに確認され、蚊の対策への関心は年々高まるばかりです。
まずは、発生源をなくして繁殖防止!
家の周りの水たまりをなくすことが大切です。植木鉢の受け皿に溜まった水も、蚊の幼虫「ボウフラ」の発生源に!こまめに水を捨てるなど注意を払いましょう。
蚊の対策の王道、蚊とり線香!
ひとくちに蚊とり線香といってもタイプは様々。キャンプやガーデニングでは煙が広がりやすいタイプを使ったり、お部屋でのリラックスタイムには好きな香りを楽しめるタイプの渦巻香に癒されたり、種類が豊富な現在は目的に合わせて選べるようになっています。
自宅ではもちろん、お出かけ先でも!
リビングや寝室などで使いやすいのは、火を使わないリキッドタイプの蚊とり器。コンセントがない玄関などで使う際は、持ち運べる電池タイプが便利です。また、電気も電池も使わないスプレータイプは、1回スプレーするだけで薬剤がお部屋に広がり、おやすみ前にも使いやすい1本です。
外出時は、ディート配合の虫よけ剤!
外出する際に便利なのが、 有効成分『ディート(DEET)』配合の虫よけ剤。 この『ディート』という成分を蚊が摂取すると感覚が麻痺し、人間の体温や人間が吐き出した二酸化炭素を感知できなくなります。そのため、人間がいる場所や刺す場所を蚊が探せなくなってしまうというワケです。
刺されるとかゆくて不快であるのはもちろんのこと、生命を脅かす感染症を媒介する蚊は、怖い存在。アース製薬はいち早く、ディート30%配合の高濃度で効きめが長持ちする虫よけ剤を開発しました。キャンプやバーベキューなどのレジャーや普段の外出時のお供に、虫よけ剤をぜひお持ちください。