カラダの疲れ。
お風呂で
癒せるかな。
お風呂のギモン
運動して汗をかいた後は、お風呂で汗を流すのがとても気持ちいいですよね。
お湯につかるかシャワーだけにするか迷ってしまうこともあると思いますが、身体の疲れをとるためには、お湯につかる方が効果的です。
お湯につかると、わたしたちの身体には温熱作用・水圧作用・浮力作用が働きます。
まず、血管が広がって血行が良くなり、身体の芯まで温まります。新陳代謝も活発になり、老廃物や疲労物質の排出を促します。また、水の中にいると、体重は空気中に比べて約9分の1程度まで軽くなります。すると、筋肉や関節の負担が軽くなり、気分もリラックス。寝つきも良くなり、しっかり身体を休めることができます。
ただし、「運動直後」に「熱いお湯」につかるのは、良くないとも言われています。
理由のひとつが、脂肪分解酵素であるリパーゼの働きが低下してしまう懸念があることです。リパーゼは、運動開始後から20分くらいで活性化し、運動を終えた後も約30分間はその働きが続くと言われています。でも、熱いお湯につかって体温が上がりすぎてしまうとリパーゼの働きが低下し、脂肪燃焼効果が弱まってしまうことに…。
また、運動直後は、動かした筋肉に血液が集中し、疲労物質を早く排出するように働いています。ところが運動直後に入浴してしまうと、身体全体に血液が分散してしまって疲労回復が遅れると考えられています。
こういったことから、運動後は30分程度休んでから38℃くらいのぬるめのお風呂に入ると良いでしょう。
体力に自信がある人は、「交代浴」もおすすめです。 交代浴とは、温かいお湯と冷たい水に交互につかる入浴法。これによって血管の拡張と収縮を交互に繰り返すことができ、普通に温かいお湯につかるよりも血行促進が狙えます。
効率の良い疲労回復が期待できるので、ハードな筋トレや運動をした後に試してみるのも良いでしょう。
入浴剤を活用すると、入浴による温浴効果をさらに高めます。中でも、シュワシュワと泡立ってお湯に溶けていく炭酸ガス系の入浴剤を入れるのがおすすめ。お湯に溶けた炭酸ガスは、皮膚から吸収されて血管を広げる効果があり、血行が良くなるので全身の新陳代謝が活発な状態に。体内の老廃物や疲労物質が身体の外に排出されやすくなるので、運動後の疲れを和らげます。