幸運を呼ぶ白いゴキブリ?めずらしい種類も一挙公開(閲覧注意!)。

ゴキブリ
2018/04/16
幸運を呼ぶ白いゴキブリ?めずらしい種類も一挙公開(閲覧注意!)。

この記事ではゴキブリの画像が出てくるので、嫌な方は続きを読まないでください。…と、冒頭でお断りさせていただきましたが、ここから先を読んでいただける方にご紹介するのは、ちょっとめずらしいゴキブリ。もしかしたら、これまで見かけたことがあるゴキブリとは違った世界を知ることができるかもしれません。

ゴキブリの色と言えば、茶色や黒褐色。
白いゴキブリはめずらしい種類?それとも突然変異?

日本におけるゴキブリ界の二大巨頭と言えば、チャバネゴキブリクロゴキブリでしょう。飲食店やビルなどで見られる茶色っぽいチャバネゴキブリと、全国の一般家庭で比較的よく見られる黒褐色のクロゴキブリは見たことがある人も少なくはないと思います。

では、白いゴキブリがいるのはご存知でしょうか。もしかしたら、見たことがある人はそれほど多くはないかもしれません。滅多にお目に掛れないからこそ、“幸運を呼ぶ白いゴキブリ”なんて囁く人もいるのかもしれませんが、実は滅多に見られないレアな種類のゴキブリというワケでも、突然変異によるものでもないのです。

幻の白いゴキブリ

もし白いゴキブリを発見したとしたら、それは脱皮直後のゴキブリをたまたま見かけただけのこと。時間が経つにつれ少しずつ色が濃くなっていき、翌日にはいわゆる通常の姿となってしまいます。脱皮の回数は種類や栄養の摂取量によっても多少前後しますが、通常、チャバネゴキブリは6回程度、クロゴキブリはさらに多く、条件によっては10回以上も脱皮するため、そのたびに白くなっては黒くなるのを繰り返し、成長していくというワケです。

ちなみに脱皮直後の白い状態のときは柔らかいのですが、徐々に硬くなり、大きく頑丈に発達していきます。人間に圧倒的な嫌悪感を与えるゴキブリの、カラダの色がただ白いというだけで、少しだけ不快感が和らぐという方もいるのではないでしょうか。

チャバネゴキブリの成長サイクル
クロゴキブリの成長サイクル
出典:「ゴキブリと駆除」(財)日本環境衛生センター

白いゴキブリって本当にレア?
脱皮した抜け殻をあんまり見かけないのはなぜ?

脱皮の回数には差があるとはいえ、多くのゴキブリは複数回脱皮を繰り返して成長していくことを考えると、白いゴキブリはそれほどレアであるとは言い切れません。また、夜行性のゴキブリは人の気配が消えた夜間に這い出してきて行動するため、昼間はほとんど出てきません。そもそもゴキブリを見かける機会が少なく、脱皮直後の白いゴキブリを見る機会はさらに減ると言うだけのことなのです。

セミの抜け殻は、夏にあんなにも多く見かけるのに、なぜゴキブリの殻はそれほど見かけないのでしょうか。それは、脱皮後の自分の殻を食べてしまうことが多いから。脱皮した古い殻は触ると硬いですが、強靱なあごを持つ彼らはそんなことはお構いなしです。

雑食で基本的になんでも食べ、ときには仲間の死骸も食べるゴキブリですから、自分の殻を食べても何ら不思議ではありません。

脱皮直後のクロゴキブリ

えっ?これもゴキブリ??
ユニークなゴキブリ5選を画像付きで解説!

数多くいる世界中のゴキブリの中でも比較的おぞましくないであろう5種類をピックアップして、画像付きで解説します。

1マダガスカルオオゴキブリ

その名の通り、マダガスカルに分布する大型のゴキブリで、成虫の体長は約7cm。翅(はね)が無く、空中を舞うことはありません。「シューシュー」と鳴くのが特徴で、これは威嚇や求愛のサイン。ペットとしても人気があり、比較的入手しやすいゴキブリです。

マダガスカルオオゴキブリ

2ヒメマルゴキブリ

刺激を与えると脚を引っ込めてまるくなるダンゴムシのような見た目のゴキブリ(雌のみ)で、体長は1~1.5cmで小型。見た目はダンゴムシに似ていますが、動きはゴキブリらしく素早いです。雄には翅があって、雌とは見た目が異なります。

ヒメマルゴキブリ

3イエゴキブリ

黒褐色にクリーム色の斑紋がある独特なデザインのゴキブリで、成虫の体長は2~2.5cm前後。温暖な気候を好み沖縄や南西諸島の住宅内などにも生息しますが、ワモンゴキブリの増加に伴い絶滅に近い種類となっており、あまり見かけることがなくなりました。

イエゴキブリ

4グリーンバナナゴキブリ(グリーンバナナローチ)

中南米に生息する体長1.5~2cmくらいの小型のゴキブリで、幼虫時期は茶色ですが、成虫になると美しく変身するのが特徴。綺麗なエメラルドグリーン色なので、“世界一美しいゴキブリ”と呼ばれることもあります。

グリーンバナナゴキブリ(グリーンバナナローチ)

5ドミノローチ(ベルンハルトドミノローチ/ナナホシビロードゴキブリ)

到底ゴキブリとは思えない可愛らしいルックスが特徴で、動きもゆっくり。ほとんどニオイもありません。模様が個性的でペットとしても人気ですが、インド原産のため寒い環境は苦手なので、冬でも20℃を下回らないように管理します。

ドミノローチ(ベルンハルトドミノローチ/ナナホシビロードゴキブリ)

嫌われ者のゴキブリの意外な一面。
これを知れば、ちょっとだけゴキブリが好きになる?

ゴキブリは「圧倒的な不快感」「病原体媒介の原因」「混入や食害による損失」の三拍子が揃った害虫界のエリートとも言える存在。人間にとって害しかないと思われがちですが、実際には、人間の役に立つ一面があることをご存知でしょうか。

世界には4,600種類以上のゴキブリがいるとされ、そのうち日本では58種類が確認されており、日本の家屋内で発見できる種類はさらに絞られます。人間界に住んでいるゴキブリは雑食性でありとあらゆるものを食べ、病原菌の媒介やアレルギーの原因にもなる迷惑な存在。

けれど、あまり知られてはいませんが、森林などで生活する多くのゴキブリは藻類や菌類、動物の死骸などを食べて土に還す役割を果たすなど、生態系の維持に貢献する一面も併せ持っているのです。ゴキブリの生息数は膨大過ぎて計り知れませんが、大半は屋外にいると言われており、つまり、いわゆる“人間に害を与えるゴキブリ”は割合としては多くありません。

実は役に立っているという意外な一面を知ったとしても、不快感が軽減してゴキブリが好きになるかと言うと、それはまた別の話かもしれません。ギャップのある人に惹かれるという方は多くいても、ゴキブリの意外性はそこまでポジティブには捉えられないようです。

一部では、縁起がいいともされている白いゴキブリ。“幸運”を呼んでくれるかは分かりませんが、人間と食品と汚物などの間を往来して、サルモネラ菌や赤痢菌などの病原体を運ぶことがあるのは確かです。信じるか信じないか、駆除するかどうかはあなた次第ですが、アース製薬としては、室内で見かけたゴキブリが白かったとしても逃がしてあげることはおすすめしません。

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