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観葉植物や花が発生源⁉
家周りに出るコバエや不快な虫を防ぐには。

観葉植物や花が発生源⁉ 家周りに出るコバエや不快な虫を防ぐには。

庭やベランダで花や野菜を育てたり、家の中で観葉植物や多肉植物を育てたり…と、お家周りで植物を育てて楽しんでいる方たちにとって、一番の恐怖は突然現れる害虫の存在かもしれません。水やりの時に気づく小さな羽虫や、鉢を移動させた時に出てくる足の多い虫、家の中にまで入ってくるクモなど、様々な不快な害虫たち。「どうにかしたい!」というのが本音でしょう。家の周囲でよく見かける虫の種類と、その対処方法をお教えします。

病害虫の対策2021/04/22

虫が発生してしまうのはなぜ?

虫が出やすい環境とは

虫が発生してしまうのはなぜ? 虫が出やすい環境とは

植物を育てていると、いつも以上に虫を見かける気がしますよね。それはいったい、なぜなのでしょうか。種類によって活動しやすい環境は変わってきますが、一般的に虫は「暖かくて湿度がある環境」を好みます。気温が下がると活動は弱まる傾向にあるので、冬に虫の姿をほとんど見ないのはそのためです。一方、植物の栽培に適した環境は、20℃からプラス・マイナス10℃の範囲で、湿度は60%前後。この環境が、虫たちにとってはすごく快適なのです。
植物を育てている時に、うっかり鉢の受け皿に水が残ってしまっていたり、落ち葉やホコリが溜まったり、風通しが悪くてジメジメしたりしていたら、虫たちにとってはまさにパラダイス。発生しやすい条件が揃うと、大量発生につながってしまう恐れがあります。虫を発生させないためには、植物を育てる時には風通しを良くしておいたり、落ち葉や花がらをこまめに掃除したりしておくことが大切です。

場所によって見かける虫は違う?

場所によって見かける虫は違う?

場所によって、見かける虫も変わってきます。家の中で小さな羽虫を見かけたら、それは観葉植物から発生したキノコバエかもしれません。屋外の植物周りや石・レンガの下、枯葉の下でよく見かけるダンゴムシは、夜行性のため昼間は暗い場所に隠れています。ナメクジも夜行性なので、湿度があって快適に過ごせる植木鉢の下などに潜んでいます。ガーデニングをする時に特に気を付けて欲しいのはムカデの存在。小さな昆虫やミミズなどをエサにしていて、普段は植木鉢や落ち葉の下、石垣の中などに潜んでいますが、気付かずに触れてしまうと噛まれて激しい痛みに襲われてしまう危険性もあるので要注意です。家の中でも外でも見かけて、思わず悲鳴をあげてしまうかもしれないクモも、植物好きには悩ましい存在でしょう。

家の周囲で見かける虫と対処法

観葉植物の周りで見かけたら…コバエの対策

観葉植物の周りで見かけたら…コバエの対策

体長が2~3mmの小さなハエを総じて「コバエ」と呼んでいますが、実際にはコバエという名前のハエは存在しません。とても小さいため判別しにくいですが、種類によって発生場所が異なるので見かけた場所も判断材料の一つにしてください。

コバエ対策のポイント

屋内の植物の近くで飛んでいるコバエを見かけたら、植木鉢でキノコバエが発生している可能性があります。キノコバエは観葉植物や土に生えるキノコの真菌類をエサにしていて、土や植木鉢の受け皿などに卵を産み付けます。繁殖すると厄介なので、普段から土の状態をチェックし、植物が密集しないように配置を工夫するなどして風通しが良くなるよう気を配りましょう。予防していても発生してしまったキノコバエには、粘着トラップを設置して対処するがおすすめです。
お風呂や台所の排水まわり、トイレの近くで見かけたコバエは、チョウバエの可能性大。ヘドロなどをエサにしていて、体が毛でおおわれているのが特徴です。台所やゴミ箱の近くで見かけるコバエは、生ごみに発生するショウジョウバエかもしれません。これらのコバエがお部屋の中を飛び回っているのを見かけたら、すぐに駆除できるコバエ用のスプレータイプの駆除剤が便利です。

発生しやすい場所:観葉植物やプランターの周り、屋内の水回り、ゴミ箱の近く

鉢の下は閲覧注意!ダンゴムシ・ナメクジの対策

鉢の下は閲覧注意!ダンゴムシ・ナメクジの対策

植木鉢を動かした時に、下から沢山の虫が出てきて驚いた経験はありませんか?灰色の半円状で体を丸めるダンゴムシは、湿度の高い環境を好みます。春先には菜園や畑の植物を食害することもあり、植物を育てる人にとっては困った害虫です。またナメクジも植木鉢の下に隠れていることが多く、家庭菜園で育てている野菜や花の新芽を食べてしまうので、注意が必要です。

ダンゴムシ・ナメクジ対策のポイント

高温多湿で日の当たらない場所に多く潜んでいるため、できるだけ虫が住みやすい場所を減らすように心がけてください。水や雨水が溜まらないようにし、落ち葉などの堆積物や雑草は取り除いて綺麗にし、隠れる場所を増やさないようにするのがポイントです。ダンゴムシナメクジは、鉢の下の他に石やレンガや朽木の下、コンクリートの割れ目、石垣の間などにも生息します。植物を植木鉢で育てているなら、台に載せたり植木鉢用のスタンドを活用して、風通しをよくしておくことも増殖を抑える効果があります。
それでも出てしまう不快な害虫には、駆除剤を使って早めに対応することをおすすめします。ダンゴムシナメクジは夜行性なので、日中に見つけることが難しい場合があるかもしれません。そんな時には、置くだけで誘引殺虫効果のある毒餌タイプの殺虫剤が効果を発揮します。不快害虫の専用の駆除剤もありますので、対象となる害虫や用途に合ったものを選んでください。

発生しやすい場所:植木鉢の下、植物周りや石・レンガの下、枯葉の下など

家の中にも庭木にも…クモの対策

家の中にも庭木にも…クモの対策

クモと聞くと、家の周りに巣を作る気持ちの悪い虫…という印象が強いかもしれません。実は全てのクモが巣を張るわけではなく、巣を張って獲物を捕獲するタイプ(造網性)と、徘徊して捕獲するタイプ(徘徊性)の2タイプが存在します。クモは肉食なので生きている獲物を食べる習性があり、害虫を食べてくれることから役に立つ「益虫」と言われる側面も。ただ、家の中に出没したり、育てている樹木に巣を張られたりしたら、良い気分にはならないですよね。気になる場所はしっかり対策しましょう。

クモ対策のポイント

屋外に生息していることが多いクモが家の周囲や家の中に入り込むのは、エサとなる虫がいるからだと考えられます。ハエやダニ、場合によってはゴキブリをエサとして食べることもあるので、不衛生な環境にならないようにこまめに掃除をするだけでも抑制効果が期待できます。
園芸をしているとよく見られるのはジョロウグモ、コガネグモ、クサグモなどの庭木や生垣に巣を作るタイプ。クモは一度巣を作ると、その巣を取り除いてもまた同じ場所に巣作りをしようとするので、巣を張られてしまって外観を損ねたりしないためにも巣を張らせない効果があるクモ専用のスプレー剤などを噴霧しておき予防するのが良いでしょう。徘徊性のタイプには、ハエトリグモなどがいます。見かけたクモには、害虫駆除剤を使ってその場で駆除しましょう。

発生しやすい場所:軒下、玄関、窓の近く、倉庫、庭木など

虫をエサに出没する危険な虫、ムカデの対策

虫をエサに出没する危険な虫、ムカデの対策

沢山の足と長いボディで、素早く這うように動くムカデ。温度が18℃以上になる暖かい季節になると、特に活発に動き回ります。ムカデは虫を食べる捕食性なので、時にはエサを求めて家の中に入り込んでしまうことも。さらに厄介なことに、ムカデは毒を持っているので、咬まれるとひどく痛み、腫れたりするので注意が必要です。

ムカデ対策のポイント

ムカデは小さな昆虫、クモやコオロギ・ミミズなどを食べるので、このような虫が生息する場所に多く出没します。住処になりやすい石や枯れ葉を取り除いたり、家の周りに害虫の発生源となるような茂みや水溜まりを作らないよう注意することも重要です。家の中に侵入してしまう前に、毒餌剤や忌避剤などを設置しておくことも、侵入予防につながります。
普段はじっとしていることの多いムカデですが、動くときはとてもすばやくとても獰猛です。接触した瞬間に牙で咬みつくので、見かけても安易に近づいたりしないようにしてください。ムカデ専用のエアゾールなら、冷却成分と殺虫成分ですばやく動きを止め退治することができます。

発生しやすい場所:石・植木鉢の下、枯葉の下、草むら、石垣の中など

暖かくなって植物がスクスクと育つガーデニングシーズンは、そのまま虫が多く発生するシーズンでもあります。外で作業をする際には、虫に刺されないように肌の露出が少ない服を着たり虫よけ剤を使ったりなど、事前の準備もお忘れなく。虫に負けることなく、園芸ライフを楽しみましょう!

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