コスモスやマリーゴールド、サルビアなど。
秋に咲く花のおすすめ5選。
春や夏の花に比べると、小ぶりで暖かみのある色が多い秋の花。気温が下がっていく季節の中で、華やかに咲く花々は元気をくれること間違いなしです。ここでは育てやすく、秋色が特徴の花を5種ご紹介します。プランターで、庭で、ベランダで。家の周りを鮮やかな秋色の花で彩ってみませんか?
野菜・花・果樹 育て方2023/06/22
花の特徴と育て方のコツ
コスモスの特徴と育て方
コスモスは和名の「秋桜」が示すように、桜を思わせるピンクや薄い赤紫色の可憐な花を咲かせます。その他にも赤や白、黄色、チョコレート色などもあり、一面に咲き誇る姿は多くの人の目を引き付けてやみません。開花時期は意外と長く、6月から10月下旬頃まで。種からでも比較的よく育ちますが、苗なら更に手軽に育てられます。密集させると蒸れてしまうので、風通しの良い場所で育てるのがポイントです。
栽培:種から育てる場合、種まきは2月~7月中旬頃に。苗から育てる場合は4月~7月中旬頃に植え付けを。
植え付け:種から育てる場合は花用の培養土、または化成肥料を混ぜた水はけの良い土を使います。土をポットに入れ、種を2~3粒まいて軽く覆土して水やりします。芽が出たら、ポットに根がまわる前に鉢やプランターなどに植え付けをしてください。苗から育てる場合は、土を入れたプランターに根鉢を崩さないようにそのまま植えつけてください。
管理:水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと、底から水が出るまであげてください。肥料は植え付け時の元肥で十分育つので、追肥は必要ありません。生育環境が重要となりますので、日当たりと風通しが良い場所で育てましょう。咲き終わった花は花がらを摘み取ってあげると、より長く綺麗に楽しめますよ。秋の長雨が続くと、うどんこ病や灰色かび病になりやすくなりますので、葉が混み合うようなら適度に間引きしておくとを良いでしょう。
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マリーゴールドの特徴と育て方
名前にゴールドと付いているように、黄色やオレンジなどの明るい色が目を引くマリーゴールド。花びらがフリルのものや2色の異なる色を持つもの、小花のタイプから大輪の花まで、その種類は実に多種多様です。開花時期が長く、4月から12月頃まで楽しめます。お手入れの手間もかからずスクスクと育ちますが、日当たりの良い場所に植えて花がら摘みや切り戻しなどを行うと、さらに大きな株に育てることができますよ。種を採取したり、挿し木で増やしたりすることも可能です。
栽培:苗を準備し、4月中旬~6月頃に植え付けます。
植え付け:花用の培養土、または化成肥料を入れた水はけの良い土をプランターに入れておきます。この時、肥料が多すぎると葉ばかりが育ってしまうので、入れすぎないように注意しましょう。大きく育つので、2株以上育てる場合は間隔を広めにとります。ポットから苗を取り出したら、根鉢を崩さないようにそのまま植えつけてください。
管理:水やりは土の表面が乾いてから、たっぷりと与えてください。元肥でも十分育ちますが、長期で栽培する場合は9月~10月頃に少量追肥すると良いでしょう。咲き終わった花を摘んだり(花がら摘み)、7~8月頃に伸びすぎた上部分を半分くらいカットすると、その後の花付きが良くなります。日当たりが悪いと、病害虫にかかりやすくなります。うどんこ病や灰色かび病などの病気や、アブラムシ類、ハダニ類、ハモグリバエ(エカキムシ)などの害虫に注意しましょう。
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ジニアの特徴と育て方
ヒャクニチソウ(百日草)の和名を持つジニアは、5月から11月頃までの長期間で花を楽しめるのが特徴です。赤・白・黄色・ピンクなど、色とりどりのカラフルな花を咲かせます。最近では品種改良も進み、シックなグラデーションカラーや大輪で花弁の多いものなど、バリエーションが非常に豊富で人気が高い花の一つとなっています。種から育てることもできますが、苗から育てた方が失敗が少なくおすすめ。暑さにも強くて初心者でも育てやすいですが、水切れには注意しましょう。
栽培:苗を準備したら5月~7月中旬頃、または9月頃に植え付けます。
植え付け:花用の培養土、または化成肥料を入れた水はけの良い土をプランターに入れておきます。ポットから苗を取り出し、根鉢を崩さないようにそのまま植えつけてください。
管理:暑さには比較的強いですが、蒸れるとうどんこ病や灰色かび病が発生しやすくなります。日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。水やりは、土がしっかりと乾いてからたっぷりと与えます。長期に渡って花を咲かせるため、肥料は1~2ヵ月を目安に定期的に施すようにしてください。また開花中は、咲き終わった花の花がらを摘んだり、伸びた部分の切り戻しを行うと次の花が咲きやすくなります。
サルビアの特徴と育て方
サルビアと聞くと公園や花壇などでよく見かける、真っ赤な花を思い浮かべる人が多いかもしれません。サルビアはシソ科の植物で、ハーブ名「セージ」としても知られています。花の色は赤だけでなく青や紫など様々な色があり、葉がゴールドのものや甘い香りのあるものまで、その種類は多種多様。6月から11月の夏から秋の期間、鮮やかな花を咲かせて目を楽しませてくれます。暑さ・寒さに強く、また病気にもかかりにくいので、育てやすくて園芸初心者にもおすすめです。
栽培:種からでも育てられますが、苗からの方が失敗が少なくておすすめ。5月~6月頃に植え付けます。
植え付け:花用の培養土、または化成肥料を入れた水はけの良い土をプランターに入れておきます。開花時期が長いので、元肥は忘れずにしっかり入れましょう。ポットから苗を取り出して植えつけますが、種類によっては背丈が高くなるので、植え付け時に広めにスペースをとっておくと良いでしょう。
管理:サルビアは水はけが良く、日当たりと風通しが良い場所を好みます。ただし水切れには注意して、土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。長期で栽培する際は、咲き終わった花穂のカットや切り戻しを行い、月1回は肥料を施してください。天敵は夏場に発生する虫たち。サルビアに発生しやすいアブラムシ類、ハダニ類、ヨトウムシ類は特に注意しましょう。
パンジー・ビオラの特徴と育て方
大輪のパンジーと小輪のビオラ、どちらも秋から冬にかけての草花が育ちにくい寒い季節を彩ってくれる鮮やかな花です。人気の理由はやはり、愛らしい形と目を引くビビットなカラー、そして種類の多さでしょう。2色が混じったりグラデーションはとても目を引くので、ガーデニングのアクセントに最適です。寒さには強いですが、できるだけ日当たりが良い場所で育てて霜などには注意しましょう。咲き終わった花がらを摘むようにすると、長い期間で開花を楽しめますよ。
栽培:苗を準備し、11月~2月頃に植え付けます。
植え付け:花用の培養土、または化成肥料を入れた水はけの良い土をプランターに入れておきます。ポット苗に根がはっているようなら、ほぐしてから植え付けましょう。
管理:水やりは、土の表面が乾いてからたっぷりと。花の時期が長く栄養が不足すると花付きが悪くなってしまうため、開花の10月~5月頃は月1回程度は肥料を施してください。咲き終わった花がらをこまめに摘み取ると、次の花がつきやすくなります。冬の時期は虫・病気被害は少ないですが、秋や春はうどんこ病やモザイク病などの病気と、ヨトウムシ類やナメクジなどの害虫に注意が必要です。
育て方はコチラ
今回ご紹介した花は育てやすく、長期に渡って花を楽しめる種類が多いですが油断は禁物。風通しを良くしたり、咲き終わった花の手入れや追肥をすることで、より長く開花を楽しめますよ。
春に比べて秋は虫の発生が少ないため、害虫に悩まされる方は秋植えがおすすめです。ただし生育環境によってはどうしても、虫や病気が発生していまいます。できるだけこまめにチェックして、虫や病気の発生を見つけたら、早い段階で取り除いたり、虫・病気の適用がある殺虫殺菌スプレーや殺虫剤などを活用して対策しましょう。
無理せず自分らしく、ガーデニングライフを楽しんでください!