生態・特徴
ミニトマトのハモグリバエの被害
スナップエンドウのハモグリバエの被害
マリーゴールドのハモグリバエの被害
ミカンのミカンハモグリガの被害
食害性害虫
ハモグリバエやハモグリガ等の幼虫は葉にもぐって、模様を画くように食害して白っぽいスジ状の痕をつけるためエカキムシ(絵描き虫)と呼ばれる。ミカンハモグリガの場合、葉だけではなくかんきつ類等の果実の皮にも模様をつける。
ハモグリバエの主な種類は、トマトハモグリバエ、マメハモグリバエ、ナモグリバエ、ネギハモグリバエ、テンサイモグリハナバエ等。成虫の体長は2mm程度。ハモグリガの主な種類は、ミカンハモグリガ、モモハモグリガ、ギンモンハモグリガ、ヒルガオハモグリガ等。
発生数が少ない場合は、葉に画かれた模様の終着点のあたりにまだ幼虫がいれば潰すか、被害の葉ごと取り除く。薬剤によって防除することも可能。
発生しやすい時期
春から秋にかけて数回発生(3~11月)。種類と気温によって発生回数は異なる。例えば、トマトやエンドウに発生する種類のハモグリバエの被害は野菜の生育期に発生が目立ち(例えばトマトやエンドウは5~6月頃、キュウリやカボチャは7~8月頃)、ミカンハモグリガは6~10月にかけて暖地では8回以上発生する場合もある。
発生しやすい植物
ハモグリバエの場合は、ナス科(ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモ等)、マメ科(エンドウ、インゲン、ソラマメ等)、ウリ科(キュウリ、カボチャ、メロン等)、キク科、アブラナ科、ネギ科等。
野菜だけでなくスイートピー、カーネーション、ガーベラ等の花き類にも発生。
ハモグリガの場合はミカンやレモン等のかんきつ類全般。モモ、サクラ、リンゴ、カキ等の果樹。