生態・特徴
バジルのオンブバッタ(体長約45mm)
オンブバッタ(上が雄で体長約25mm/下が雌で体長約45mm)
ショウリョウバッタ(体長約40mm)
不快害虫
バッタはハーブや野菜の葉を食べ、成長していくにつれて食害量も増えていく。株全体の葉をほとんど食べてしまうこともあり、植物の成長に大きなダメージを与える。バッタは葉の上に乗って、表側から食害して、葉に穴をあける。体色は緑色の個体が多いが、茶色・褐色の個体もいる。
菜園で食害が目立つのは、オンブバッタ。発生初期の体長は約10mmと小さいが、段々と大きくなり雄(オス)は体長約20-25mm、雌(メス)は体長約40~45mmになる。よく見ると顔のまわりにイボイボがあるのが特徴。オンブバッタの背中にいるのは子供のバッタではなく、雌が雄をオンブしている。交尾後に背中からおりて単体で活動することもあるが、1匹でいてもオンブバッタと呼ばれる。
ショウリョウバッタ(精霊蝗虫)は、日本にいる大型のバッタ。雄(オス)の体長は約40~50mm、雌(メス)の体長は約75~80mm。雄が飛ぶときにチキチキと鳴くため、チキチキバッタとも呼ばれる。
発生しやすい時期
オンブバッタの発生時期は5~10月。ショウリョウバッタの発生時期は6~11月。前年の秋頃に産卵し、春になって暖かくなると幼虫が孵化して、食害を開始するため被害もこの頃から目立ちはじめる。
発生しやすい植物
オンブバッタは、シソ、バジル、ミント等のシソ科、キク科を好んで食害する。食性は幅広く、アブラナ科やマメ科など様々な野菜類、アサガオ、キク、ゼラニウム、ペチュニア等をはじめとする花き類にも発生する。
ショウリョウバッタはイネ科を好むが、野菜の葉も食べる。