生態・特徴
イラガ(体長約20mm)
ヒロヘリアオイラガ(体長約20mm)
食害性害虫
イラガは毒のある毛を持つ蛾(ガ)。終齢幼虫の体長は15~25mm程度。毒トゲに触れると電気が走ったような痛みが生じるため、触れないように注意する。
主な種類はイラガ、ヒロへリアオイラガ、アオイラガ、ナシイラガ、ヒメクロイラガ、ムラサキイラガ等。食性は幅広く、雑食性の種類が多い。若い幼虫は葉の裏に寄生し、表皮を残して食害するため葉の表には白く透けたような斑点ができる。幼虫が成長して大きくなると葉がほとんどなくなるくらい旺盛に食べることもあるので発生前の対策(産卵忌避)と発生初期の退治が大切である。
発生しやすい時期
夏から秋にかけて1~2回発生(7~11月)。種類によって発生回数は異なる。秋になると繭(まゆ)を作って越冬し、春に蛹(さなぎ)になり、夏に成虫が誕生。その後、産卵して夏頃から幼虫が発生する。
発生しやすい植物
イラガ類は雑食性の種類が多く、幅広く果樹・樹木全般に発生。
ヒロへリアオイラガの場合は、カキ等のカキノキ科、サクラ・ウメ・カナメモチ等のバラ科、ヒイラギモクセイ等のモクセイ科、モミジ等のカエデ科。