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基本情報
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準備
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病気・害虫
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よくあるご質問
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この栽培に役立つ情報
基本情報
栽培難易度
春先から初夏にかけて紫や橙色、白や赤などの花を次々と咲かせて目を楽しませてくれるツツジ。日本原産のため比較的育てやすいので、庭木としてだけでなく生垣や街路樹として植えられることも多いようです。花の色や形、木の大きさなどバリエーションが豊富なので、好みや用途に合わせて選ぶことができます。
- 科名 属名
- ツツジ科ツツジ属
- 主な病気
- うどんこ病
- 主な害虫
- アブラムシ類、ハダニ類、ツツジグンバイ
- 生育環境
- 日当たりが良く、水はけが良い酸性の土壌を好みます。
- ポイント
- 暑さ寒さには比較的強いですが、乾燥に弱いので水切れには注意しましょう。
- 土
- 弱酸性(pH4.0~5.0)
栽培スケジュール
画像を拡大する準備
1. 苗の準備
葉に光沢があり、枝付きの良い、虫や病気のない元気な苗を選びましょう。
育苗ポットから苗を取り出したら、根をほぐしておきます。伸びたすぎた根や、古い根があればカットしておきます。
2. 植え付け
- 植え付け時期春は3月から5月の間、または秋の9月下旬から10月頃の植え付けがおすすめです。
- 土酸性の土壌が適しています。市販のツツジ専用の培養土を使用するか、酸度調整をしていないピートモスや鹿沼土を配合した水はけの良い土を使いましょう。
3. 水やり
ツツジの根は細く、しかも地表近くに根を張るので乾燥や水切れを起こしやすいです。
特に鉢植えは夏の高温期に水切れさせないよう、朝と夕方にたっぷりと水やりをしましょう。その他の時期は、土が乾いてから水やりします。
4. 肥料
花が咲き終わった時期と、株が育つ9月頃に、花用の緩効性肥料を与えましょう。
肥料が無くても育ちますが、与えることで花付きが良くなります。
5. 栽培環境と栽培のポイント(増やし方含む)
- 生育環境基本的に、日当たりの良い屋外で育てます。
日陰でも育ちますが、徒長して花付きが悪くなるので、真夏以外は風通しの良い日なたに置きましょう。
水切れしやすいので、真夏は半日陰で育てるのがおすすめです。 - 剪定花が咲き終わったら、できるだけ早めに剪定を行います。花がら摘みをしながら、形を整えるのも良いでしょう。
花の付け根から枝が次々と伸びてくるので、剪定は樹形を1回り小さくするイメージで枝先から刈り込みます。
剪定時期が遅れると、次に咲くはずの花芽を一緒にカットしてしまう可能性があるので、注意が必要です。
- 挿し木ツツジは挿し木で増やすこともできます。
梅雨の6月から7月頃に、育って堅くなった枝を10cmほど切り、挿し木用の土に挿しておきます。
直射日光の当たらない日陰で保湿しながら育てれば、秋には根が出てきます。
6. 植え替えのポイント
2~3年に1回、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
植え替え時期は、花が咲き終わった後の6月、または10月頃が適期です。
病気
うどんこ病
葉に斑点ができ、白っぽいカビのようなものが生え、やがて枯れます。
うどんこ病は湿度が低い環境(4~10月に多い)で、温度が17~25℃ぐらいのときに発生しやすくなります。真夏・真冬は発生しにくいです。
対処法
- 予防特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
- 対処症状が軽い場合は感染した葉だけちぎって様子を見ます。ちぎった葉はビニール袋に入れてゴミとして捨てるなど、廃棄することが重要です。うどんこ病になってきた箇所は元通りにはなりませんが、初期段階で対応することで、被害の拡大を抑えられます。
害虫
アブラムシ類
体色は黄緑色のものから黒褐色まで多様ですが、黄緑色のものが多いのが特徴。
植物の新芽に好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎、根などに差し込んで汁液を吸います。
ウイルス病を媒介することもあります。
対処法
- 予防特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
- 駆除数が少ない場合は、セロハンテープなどで取り除きましょう。多く発生している場合は、薬剤を使用ください。
ハダニ類
ハダニ類は0.5mmと非常に小さく、主に葉裏に寄生しています。梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になります。雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。また、クモの仲間なので、クモと同様に糸を出します。
葉裏に寄生して汁を吸うため、針先でつついたような白い小斑点を生じます。数が多くなると白くカスリ状にまとまって見えます。被害が進行するに従って葉色は悪くなり、草花や野菜では落葉して枯れることもあります。
対処法
- 予防特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
- 駆除ハダニ類は小さい虫のため、見えないという人もいます。そういった場合、おかしいと思う葉裏に白い紙を置いてみて、息を吹きかけた時に動き回る小さな虫がいたらハダニ類です。糸が絡んでいるときもハダニ類の可能性があります。
駆除する場合は、手で捕殺しなくても、水で流すことが可能です。葉の裏側まで洗い流すように勢いよく水をかけましょう。
ツツジグンバイ
吸汁害虫であるグンバイムシの一種で、その名の通りツツジやサツキ、シャクナゲなどの葉裏から栄養を吸い取ります。成虫の体長は3~5mm程度で、羽が透けて見えるのが特徴です。
4~10月、特に夏から初秋にかけて多く発生し、幼虫も成虫も葉裏に寄生して細長い口で吸汁します。葉表から見ると葉緑素が抜けて白くカスリ状に見えるほか、吸汁された葉裏には排泄物による黒い斑点状の汚れが付き、葉が落ちることもあります。
葉に弱って美観が損なわれるだけでなく、生育も悪くなります。
対処法
- 予防古い枝は剪定して、風通しをよくしておきます。
発生しやすい時期は特にこまめに葉裏を確認しておくと、早い段階で防除することができるので予防につながります。 - 駆除多く発生している場合は、適用のある薬剤を使用すると効果的です。