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カーネーション

基本情報

カーネーション

栽培難易度

母の日に贈ることで有名なカーネーション。フリルがついた赤やピンクの花びらが可愛らしい花です。鉢植えで手軽に育てることができますが、日光を好むので日当たりの良い場所で育てることがポイント。

科名 属名
ナデシコ科 ナデシコ属
主な病気
灰色かび病、モザイク病、立枯病
主な害虫
アブラムシ類、ハダニ類、ヨトウムシ類
生育環境
日当たりと水はけの良い場所
ポイント
高温多湿に弱く、乾燥気味の気候を好みます。
弱酸性~中性(pH6.0~7.0)

栽培スケジュール

栽培スケジュール
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育て方

1. 苗の準備

鉢花は、4月頃から販売がはじまります。

2. 植え付け

  • 植え付け時期3月~5月
  • 水はけの良い土を選びます。化学肥料を規定の半分くらい入れ元肥とします。

3. 水やり

土の表面が乾いたら、たっぷりと底から水が出るまであげてください。
多湿になると根腐れしやすくなるので、注意が必要です。

4. 肥料

植え付け時に化成肥料を少量、元肥として混ぜておきます。
遅行効性肥料を月に1回置き肥するか、または液体肥料を月に3回程度与えましょう。ただし夏の高温期は施肥を避けてください。

5. 栽培環境と栽培のポイント(増やし方含む)

  • 生育環境明るい日当たりの良い場所に置きます。
  • 花がら摘み咲き終わった花は、こまめに摘み取りましょう。
    花がらをそのままにしておくと、病気の原因になることがあります。
  • 切り戻し花が咲き終わったタイミングで、わき芽や芽吹く節を確認して切り戻しします。
    茎が多い場合は根元から間引きをし、古くなった葉があれば切り取るなどして風通しを良くしておきましょう。
花がら摘み

6. 植え替えのポイント

秋の涼しい時期に、一回り大きな鉢・プランターに植え替えましょう。植え替え後は、たっぷりと水をやり、風通しの良い場所に置きます。

病気

灰色かび病

葉の緑が黒くなったり、花が褐色になってシミのような病斑ができる病気で、カビ(糸状菌)が原因です。
菌糸を植物の中にのばして栄養分を吸収し、進行すると葉や花弁が腐敗して枯れます。
灰色の粉(分生子)が生じて、伝染しやすくなることもあるので、早めに防除する必要があります。

対処法

  • 予防

    日当たりや風通しを良くします。特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。

  • 対処

    発生初期は、症状が出た部分を排除して様子を見ましょう。症状が広がる場合はできるだけ早く薬剤を使用します。

モザイク病(ウイルス病)

モザイク病は、はじめは若い葉の葉脈が透けるようになります。進行すると緑色の濃淡のあるモザイク症状になったりするのが特徴です。葉は小さくなり、葉脈が湾曲し、ねじれたり表面が凸凹になったりします。

対処法

  • 予防

    モザイク病は、アブラムシで媒介される病気です。
    種子消毒で駆除ができない病気のため、害虫対策をして防ぐことが大切です。

立枯病

カビが原因による病気の1つ。梅雨の季節など雨が続くような時期は、特に注意です。
下葉部分から変色し始め、くたびれたように枯れていきます。

対処法

  • 対処病気が発生した株は見つけしだい抜き取って処分し、隣の株へ被害が拡大しないよう注意しましょう。
立枯病

害虫

アブラムシ類

体色は黄緑色のものから黒褐色まで多様ですが、黄緑色のものが多いのが特徴。
植物の新芽に好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎、根などに差し込んで汁液を吸います。
ウイルス病を媒介することもあります。

アブラムシ類

対処法

  • 予防

    特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。

  • 駆除

    数が少ない場合は、セロハンテープなどで取りのぞきましょう。
    多く発生している場合は、薬剤を使用ください。

ハダニ類

ハダニ類は0.5mmと非常に小さく、主に葉裏に寄生しています。梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になります。雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。また、クモの仲間なので、クモと同様に糸を出します。
葉裏に寄生して汁を吸うため、葉に針先でつついたような白い小斑点ができます。数が多くなると白くカスリ状にまとまって見えます。
被害が進行するに従って葉色は悪くなり、草花や野菜では落葉して枯れることもあります。

ハダニ類

対処法

  • 予防

    特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。

  • 駆除

    ハダニ類は小さい虫のため、見えないという人もいます。そういった場合、おかしいと思う葉裏に白い紙を置いてみて、息を吹きかけた時に動き回る小さな虫がいたらハダニ類です。糸が絡んでいるときもハダニ類の可能性があります。
    駆除する場合は、水で流すことが可能です。葉の裏側まで洗い流すように勢いよく水をかけましょう。
    多く発生している場合は、ハダニに効果がある食品原料生まれのスプレーがおすすめです。

ヨトウムシ類

幼虫は大きくなると主に夜に活動し被害をもたらすため「夜盗虫」と呼ばれ、体長は約20~40mm、体色は緑色や褐色が多いです。
孵化したての幼虫は、葉裏に群生し葉裏から食害するため、葉が白く透けた状態になります。大きくなると夜行動するため見つけにくく、分散し、被害が拡大します。群生している幼虫の段階で防除しましょう。

ヨトウムシ類

対処法

  • 駆除

    葉裏をチェックし、見つけたら捕殺するようにしましょう。
    多く発生している場合は、薬剤を使用ください。

よくあるご質問

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