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基本情報
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栽培・収穫
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病気・害虫
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よくあるご質問
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この栽培に役立つ情報
基本情報
栽培難易度
赤や黄色・オレンジなど、カラフルな見た目からカラーピーマンとも呼ばれているパプリカ。ピーマンよりも、実が肉厚で苦味が少ないので食べやすく、料理の彩りをぐんとアップさせてくれる便利な野菜です。難易度は少し高めですが、新しい野菜を育ててみたい方やピーマンを育てたことがある方などは、ぜひ挑戦してみてください。
- 科名 属名
- ナス科トウガラシ属
- 収穫までの期間
- 苗植え付け後、約60~80日
- 主な病気
- モザイク病・うどんこ病・褐斑細菌病・灰色かび病
- 主な害虫
- アブラムシ類・コナジラミ類・ハダニ類
- 生育適温
- 寒さに弱いので、植え付けは22~30℃になってから
- 必要な栽培スペース
- プランターの周囲に約10cmほど余裕があればOK
日当たりのよい場所
- 水やり
- 土の表面がかわいた時にたっぷりと行います。
乾燥と高温多湿に弱いので、夏場はこまめなチェックを。
- 土
- 弱酸性~中性(pH6.0~7.0)
栽培スケジュール
画像を拡大する準備
- プランター
- 1株であれば直径30cm程度の鉢植え
2株以上なら45L以上の野菜用大型プランター
- 野菜用の培養土
- 市販の「野菜用培養土」を使うと手間がかからず、プランターにいれるだけなので簡単です。
- 化成肥料
- 元肥タイプを使用しない場合に化成肥料を土に混ぜます。また、生育中の肥料として使用します。
- 底石用の軽石+ネット袋
- 水はけをよくするためにプランターの底に入れます。その際、ネット袋があると片付けの際楽なので、ネットに入れて底に浅めに敷きます。
- 支柱
- 太さは16~20mmで長さは150cm位のもの
植え付け
1. 苗の準備
購入時のポイント
初心者は苗を買うのがおすすめです。次のポイントに注意して苗を選びましょう。
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丈夫な苗を選ぶ
- 双葉がしっかり残っているもの
- 節間が詰まっていてガッシリしているもの
- ポットの底から白い根が出ているもの
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健康な苗を選ぶ
- 葉色が濃いもの
- 根鉢がしっかりとできているもの
- 病害虫がいない・病害虫の被害を受けていないもの
- 本葉が10枚程度のもの
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花のついているものを選ぶ
- 一番花が開花しているか、開花直前のもの
- すぐに植えられる状態に育っているもの
2. 苗の植え付け
プランターの準備
底石用の軽石をネットに入れて、軽く水で洗いプランターの底に薄く敷いてください。それから、土をプランターの8分目程度を目安に入れてください。
植え付けの手順
- スコップで苗と同じくらいの大きさの穴を掘ります。
- 人差し指と中指で苗をやさしく挟んで、そのままポットごとひっくり返し、土の部分を崩さないようにゆっくりポットを引き上げます。
- 苗をやさしく鉢土ごと①の穴に植えます。このとき、鉢土の1/5がプランターの土からでるくらいに浅く植えるのがコツです。
- 植えたら土を2~3cmかるくかけ、底から水が出るぐらいたっぷり水をあげましょう。
ポイント
植え付ける際に気をつけること
苗の根は非常にデリケートなので、傷つけないように丁寧に扱いましょう。根を傷つけると病気になりやすくなったり、そこから枯れてしまうことがあります。
植え付け時期
パプリカの育成適温は22~30℃。低温に弱いので、5月上旬から6月上旬が植え付けの目安です。
栽培
1. 支柱立て
パプリカは茎が細く、風で倒れやすいため、植え付け後の早い段階で支柱を立てます。
方法
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土に支柱を立てる
植え付けた苗の株元から10cmほど離した位置に、1本目の支柱をまっすぐ立てます。
その左右に、60度の角度でそれぞれ支柱を立て、クロスの形になる「3本立て」にします。 -
支柱を交差させる
3本が交差した部分をテープやひもなどでしっかりと結びつけましょう。
2. 苗を誘引しよう
誘引とは、植物の茎やつるを支柱に結び付けて、形を整えることです。パプリカは枝分かれしながら上へ上へと茎葉を広げていきます。
植え付け後は、すぐに支柱と苗を結んで固定します。週1回程度、状態を確認して結び直しましょう。
支柱と植物を結ぶ時は、ひもを8の字にします。植物が大きくなることを踏まえ、結ぶ輪は大きめに作ってあげましょう。隙間を作らず固定していますと、ひもが成長した茎に食い込み、枯れてしまったり、植物の成長を妨げてしまったりします。
3. 芽かき・整枝
苗の植え付けから1~2ヵ月で一番花が咲きます。株が十分に生育しきらないうちに実がつくと栄養が取られてしまうため、この一番花はすぐに摘み取るようにしましょう。
またパプリカは一番花が咲くと、その下に「わき芽」が生えて、枝分かれしていきます。わき芽は摘み取ることで株がより大きく育ちますので、一番花が付いたところから下に出るわき芽も、全て小さなうちに取り除きましょう。そのまま成長させると葉が混みあって害虫発生の原因となってしまいます。
主枝とわき芽を2本だけ残し「3本仕立て」で育てるようにすることがポイントです。
この残しておくわき芽以外を取り除いてしまうことを「芽かき」といい、芽かきをして枝を整えてあげることを「整枝(せいし)」と呼びます。
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1回目
一番花が咲き、下にわき芽が出てきたら、花の下にある2つのわき芽以外をすべて取り除きます。残したわき芽は成長させると側枝になります。
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2回目以降
わき芽は取り除いた後もどんどん生えてきます。主枝だけではなく、側枝からも生えてくるようになるので、こまめに取り除くようにします。
4. 追肥
追肥の方法
液肥の場合は製品の指示にしたがって希釈し、散布します。
追肥1回目
一番果(一番目の花の実)が付いたら1回目の追肥を行います。パプリカは次々と実をつけるので、長期間収穫が続くと肥料切れを起こしやすくなります。こまめな水やりと追肥を忘れずに。
追肥2回目
固形肥料を2週間に1回程度の割合で追肥します。液肥の場合は、週に1回ほど水やりの時に与えましょう。
収穫
タイミング
ポイント
パプリカの実はピーマンよりかなり大きく育ちます。緑色の実から赤や黄・オレンジ色に徐々に色が変わっていくので、パプリカが収穫できるようになるまでは、ピーマン以上に日数がかかります。収穫までの間は乾燥させないよう水やりし、また肥料切れを起こさないよう注意しましょう。
病気
うどんこ病
葉に斑点ができ、白っぽいカビのようなものが生え、やがて枯れます。うどんこ病は気温が高く湿度が低い環境(4~10月に多い)で、温度が17~25℃くらいのときに発生しやすくなります。真夏・真冬は発生しにくいです。
対処法
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予防
特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
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対処
症状が軽い場合は感染した葉だけちぎって様子を見ます。ちぎった葉は必ず廃棄することが重要です。
褐斑(かっぱん)細菌病・灰色かび病
褐斑細菌病
細菌によって葉に褐色の斑点ができる病気です。同心円状に広がっていき、斑点の上に黒い粒がみられるようになったのちに落葉を起こします。葉の多くが発病すると、株自体の生育が悪くなります。
高温多湿を好み、雨が続いたり風通しが悪くなったりすると発生しやすくなります。主に下葉から発生し、特に摘心後の新芽に感染すると被害が大きくなります。
灰色かび病
花や幼果、葉に発生する病気です。
主に咲き終わってしぼんだ花の部分から灰色のカビが発生します。その後、小さな実が黄褐色になって腐っていきます。葉に生じる場合は、褐色の丸い病斑、灰色のカビとなって現れます。20℃くらい気温と多湿を好み、株が密生しているときや朝夕の急激な冷え込みがあるときに発症しやすいです。
対処法
- 予防日当たりや風通しを良くすることが大切です。植え付けのときに株どうしの間隔を適切にしたり、生育にあわせて整枝・摘心・摘花をすれば風通しがよくなり、病気を防ぐことができます。
特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
害虫
アブラムシ類
アブラムシ類は、様々な植物や野菜に群生する昆虫です。体は小さく、1~4mmほどしかありません。しかし、群れになって野菜を襲うので大きな被害を受けます。
アブラムシ類が野菜につくと、養分を吸われて成長が止まり、やがて枯死します。また、アブラムシ類の排泄物に菌が発生し、葉が黒くなることもあります。
さらに植物ウイルス病を媒介し、植物を全滅させるなどの被害をもたらすこともあるので、油断ができません。
対処法
- 予防特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
- 駆除数が少ない場合は、セロハンテープなどで取り除きましょう。
多く発生している場合は、薬剤を使用ください。
ハダニ類
ハダニ類は0.5mmと非常に小さく、主に葉裏に寄生しています。梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になります。雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。また、クモの仲間なので、クモと同様に糸を出します。
葉裏に寄生して汁を吸うため、葉に針先でつついたような白い小斑点ができます。数が多くなると白くカスリ状にまとまって見えます。
被害が進行するに従って葉色は悪くなり、草花や野菜では落葉して枯れることもあります。
対処法
- 予防特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
- 駆除ハダニ類は小さい虫のため、見えないという人もいます。そういった場合、おかしいと思う葉裏に白い紙を置いてみて、息を吹きかけた時に動き回る小さな虫がいたらハダニ類です。糸が絡んでいるときハダニ類の可能性があります。
駆除する場合は、水で流すことが可能です。葉の裏側まで洗い流すように勢いよく水をかけましょう。
多く発生している場合は、薬剤を使用ください。
コナジラミ類
コナジラミ類は葉裏に寄生して汁を吸い、被害が進むと、葉緑素が抜け白っぽくなります。
繁殖力が強く、薬剤に対する抵抗力もつきやすいのが特徴です。夜になると植物の成長点(葉の先端)付近の葉裏に集まり動かなくなりますので、このときに退治しましょう。
コナジラミ類が排泄した後の葉や花の表面に、すす病が発生したり、ウイルス病を媒介したりすることがあります。
対処法
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予防
特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
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駆除
数が少ない場合は、セロハンテープなどで取り除きましょう。
多く発生している場合は、薬剤を使用ください。