-
基本情報
-
育て方
-
病気・害虫
-
よくあるご質問
-
この栽培に役立つ情報
基本情報
部屋の中に緑がある生活っていいですよね。観葉植物は、観賞用植物のうち、特に葉を観賞の対象とする植物のことをいいます。
巷では、大きさも種類も多種多様なものが売られていますね。よく見かけるものもあれば、面白いネーミングがついたもの、花が咲くもの。空気をきれいにするといわれているもの、虫を食べるもの、あげるとキリがありません。時々ブームが起きたりもします。そのぐらい、暮らしの中で関心のあるものなのかもしれません。
ここではお店で購入する場合の基本的な育て方などを紹介したいと思います。
日当たり・光
部屋の中はどうしても日陰が多くなります。そんな屋内の環境で元気に育つのに適応しているものが主に「観葉植物」として販売されています。
一般的な観葉植物
レースカーテン越しに光が入る明るい場所を好みます。
寒い場所や、暗い場所、夏に直射日光が当たるような場所は苦手なので避けてください。
空調が直接あたる場所は避けてください。
サボテンやアロエなどの多肉植物
強い光を好むので、直射日光が当たっても大丈夫です。ただ、真夏の日差しは葉が焼ける原因になるため、直射日光が当たらない明るい場所で育ててください。
温度
寒さにはあまり強くはありません。
人間が過ごしやすい温度が植物にとっても適温なため、大体、18~26℃ぐらいです。そしてこれは、植物が光合成を活発に行える温度です。
また、各植物には、限界温度があるため、その点にも気をつけましょう。
冷房や暖房を使用する際は、直接かからないように気をつけてください。
ただし、自然の風は必要です。新鮮な空気は植物の成長を活性化させるので、窓を開け、空気の入れ替えをしてあげてください。
育て方
水やり
観葉植物を枯らしてしまう原因で1番多いのが、水の与えすぎです。
毎日あげる必要も、常に土が湿っている状態にする必要もありません。根が腐る原因になります。
一般的な観葉植物
タイミングは、表面が乾いたらです。指先を土に入れて確かめてみましょう。
野菜を育てるときは、底から水が出るぐらいたっぷりあげますが、観葉植物の場合は、少し出るぐらいまでで止めてください。
ポイント
葉の掃除
春~秋には、時々観葉植物を外に出して、霧吹き等で葉に水を与えてください。葉にたまった埃を洗い流すことで、葉がきれいになり、葉からも水分補給ができます。また、上からだけではなく、葉の裏にもかけるようにすると病害虫の発生の予防にもなります。
サボテンやアロエなどの多肉植物
土が乾いてもまだ水を与えないで、4~5日待ってからあげてください。
肥料
肥料は、健康に育てるために必要なものです。
では何を、いつ与えたらいいのでしょうか?
一般的な観葉植物
観葉植物用の肥料を販売しています。それを使用してください。
液体肥料の場合は濃度に気をつけて適量を与えてください。他に、ゆっくり効く固形肥料等もあります。
与えるタイミングは、春から秋の生育期です。夏の暑い時期は避けてください。
夏は人間と同様に植物も暑さで弱ってしまいます、肥料をあげると元気になる気がしますが、栄養分が強すぎて逆に枯れることが多いのです。
暑い時期、寒い時期を乗り越えられるように、その前に肥料を与えてください。衣替えの時期と覚えるといいかもしれません。
サボテンやアロエなどの多肉植物
特に必要ないです。もしあげる場合は、春から秋の生育期に、液体肥料を薄めて少しだけあげましょう。(真夏は避けてください)
植え替え
観葉植物の根はどんどん成長しています。そして、鉢の中が根でいっぱいになってしまいます。そうなると、根詰まりになり、土の中に水が浸透しなくなり、やがて枯れてしまいます。
一般的な観葉植物
購入後、1~2年で根がいっぱいになります。
鉢の底から根がはみ出してきたり、土の表面に根が出てきて盛り上がってきたらそれが合図です。
植え替えの時期は、春や秋に行いますが、春の方がおすすめです。
方法
用意するもの
- 現在のものよりもひと回り大きな鉢
- 培養土
- 底石
- 底あみ
-
鉢の底穴に底あみを置きます。
-
底石を、底あみが隠れるぐらい入れます。
-
鉢に培養土を浅めに入れます。
-
観葉植物を鉢の底から根が出ていたら、切ります。
-
観葉植物を鉢から取り出します。抜きにくいときは、鉢のフチを軽くたたいてみてください。
-
根を軽くほぐします。
-
新しい鉢に入れ、隙間には培養土を入れてください。
-
最後に水をたっぷりあげてください。
サボテンやアロエなどの多肉植物
こちらも一般的な観葉植物同様に、根が鉢の中でいっぱいになります。
2~3年に1度植え替えをしてください。
害虫
購入した段階で虫がついている場合があるので、虫がいないか確認するようにしてください。発見したらすぐ取り除き、家に持ち込まないようにしましょう。
もしかしたら、植物への害よりも、鉢から出てくる「コバエ」に困っている方のほうが多いのではないでしょうか?
病気に関しては、ほとんどの原因が、日照不足や水の加減です。風通しのよい場所で、その植物にあった環境で育てましょう。枯れ葉や花がらは病気の原因になるので早めに取り除いてください。
コバエ(キノコバエ)
土の中の有機物(堆肥等)に生息し、発生する。
腐敗した植物・朽木・樹皮を摂食するため、観葉植物やプランターの周りでよく目にする。キノコ栽培では問題となる害虫。
粘着トラップにある程度の数が付着すると、他の固体もそれに誘引され付着する。特に、春と秋に発生しやすい。
対処法
- 駆除専用の粘着棒を鉢に挿して利用することをおすすめします。
ハダニ類
ハダニ類は0.5mmと非常に小さく、主に葉裏に寄生しています。梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になります。雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。また、クモの仲間なので、クモと同様に糸を出します。
葉裏に寄生して汁を吸うため、針先でつついたような白い小斑点を生じます。数が多くなると白くカスリ状にまとまって見えます。被害が進行するに従って葉色は悪くなり、落葉して枯れることもあります。
対処法
- 駆除ハダニ類は小さい虫のため、見えないという人もいます。そういった場合、おかしいと思う葉裏に白い紙を置いてみて、息を吹きかけた時に動き回る小さな虫がいたらハダニ類です。糸が絡んでいるときもハダニ類の可能性があります。
駆除する場合は、手で捕殺しなくても、水で流すことが可能です。植物をベランダや外に出し、葉の裏側まで洗い流すように勢いよく水をかけましょう。
アブラムシ類
体色は黄緑色のものから黒褐色まで多様だが、黄緑色のものが多い。
植物の新芽に好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎、根などに差し込んで汁液を吸います。ウイルス病を媒介することもあります。
対処法
- 駆除セロハンテープなどを利用することをおすすめします。