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基本情報
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育て方
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病気・害虫
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よくあるご質問
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この栽培に役立つ情報
基本情報
栽培難易度
近所の庭先や街中など、目にする機会の多いゼラニウム。丈夫で育てやすい上に、ほぼ1年中開花するので初心者にもおすすめの多年草(宿根草)です。種類が多く、鮮やかな花はもちろん香りを楽しむこともできます。
- 科名 属名
- フウロソウ科テンジクアオイ属
- 主な病気
- 灰色かび病・モザイク病
- 主な害虫
- アブラムシ類・ヨトウムシ類
- 生育環境
- 日当たりと風通しのよい場所
- ポイント
- 多湿に弱く、冬は水やりを減らして乾かし気味に管理します。
花が終わったらこまめに取り除きましょう。
- 土
- 弱酸性(pH6.0~6.5)
栽培スケジュール
画像を拡大する育て方
1. 苗の準備
ゼラニウムの苗は春~秋を中心に、ほぼ1年中市場に出回っています。
2. 植え付け
- 植え付け時期3月下旬~6月、8月下旬~9月
- 土水はけの良い土が適しています。市販の草花用培養土を利用してもよいでしょう。
生育が旺盛なので、入手した株よりも一回りか二回り大きな鉢やプランターに植えましょう。
3. 水やり
乾燥を好むので、土の表面がかなり乾いてから、株元にたっぷりと底から水が出るまであげてください。
冬は乾かし気味に管理します。
4. 肥料
植え付け時は元肥として遅効性肥料を土に加えます。
春~秋の期間は10日に1回のペースで液体肥料を与えましょう。ただし、真夏は株が弱っているので、肥料は必要ありません。
5. 栽培環境と栽培のポイント(増やし方含む)
- 生育環境日当たりと風通しの良い場所を好みます。暑さには比較的強いですが、真夏の強い日差しは避けて明るい日陰に移動させましょう。
- 花がら摘み花が咲き終わったら、枯れた花を取り除く「花がら摘み」を随時行ってください。そのままにしておくと見た目も悪いですが、病気の原因になります。
また花房全体が咲き終わったら、花茎のつけ根から横に折って取り除いてください。 - 切り戻し草丈が高くなったら好みの高さで茎をカットする「切り戻し」を行いましょう。切る場所は、わき芽のある節の上、が目安です。実施時期は、真夏と冬以外ならいつでも行えます。
6. 植え替えのポイント
植え替えに適した時期は3~6月と9月頃ですが、真夏と冬を除けば行うことができます。
1~2年に1回、古い土や伸びすぎた根は取り除き、一回り大きな鉢・プランターに植え替えしましょう。
病気
灰色かび病
葉の緑が黒くなったり、花が褐色になってシミのような病斑ができる病気で、カビ(糸状菌)が原因です。菌糸を植物の中にのばして栄養分を吸収し、進行すると葉や花弁が腐敗して枯れます。灰色の粉(分生子)が生じて、伝染しやすくなることもあるので、早めに防除する必要があります。
対処法
- 予防日当たりや風通しを良くします。
特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。 - 対処発生初期は、症状が出た部分を排除して様子を見ましょう。症状が広がる場合はできるだけ早く薬剤を使用します。
モザイク病
モザイク病は、はじめは若い葉の葉脈が透けるようになります。進行すると緑色の濃淡のあるモザイク症状になったりするのが特徴です。葉は小さくなり、葉脈が湾曲し、ねじれたり表面が凸凹になったりします。
対処法
- 予防モザイク病は、アブラムシ類で媒介される病気です。
種子消毒で駆除ができない病気のため、害虫対策をして防ぐことが大切です。
害虫
アブラムシ類
体色は黄緑色のものから黒褐色まで多様ですが、黄緑色のものが多いのが特徴。
植物の新芽に好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎、根などに差し込んで汁液を吸います。
ウイルス病を媒介することもあります。
対処法
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予防
特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
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駆除
数が少ない場合は、セロハンテープなどで取りのぞきましょう。
多く発生している場合は、薬剤を使用ください。
ヨトウムシ類
幼虫は大きくなると主に夜に活動し被害をもたらすため「夜盗虫」と呼ばれ、体長は約20~40mm、体色は緑色や褐色が多いです。
孵化したての幼虫は、葉裏に群生し葉裏から食害するため、葉が白く透けた状態になります。大きくなると夜行動するため見つけにくく、分散し、被害が拡大します。群生している幼虫の段階で防除しましょう。
対処法
- 駆除葉裏をチェックし、見つけたら捕殺するようにしましょう。
多く発生している場合は、薬剤を使用ください。