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基本情報
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育て方
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病気・害虫
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この栽培に役立つ情報
基本情報
栽培難易度
夏の早朝に青や紫など、清涼感のある大輪の花を咲かせるアサガオ(朝顔)は、日本人にとって馴染み深い花の一つ。つる性の植物で成長が早く、初心者でも手軽に楽しめます。つるを誘引してグリーンカーテンにすれば、自然の木陰を作ることもできます。
- 科名 属名
- ヒルガオ科サツマイモ属
- 主な病気
- うどんこ病、モザイク病
- 主な害虫
- アブラムシ類、ヨトウムシ類、ハダニ類
- 生育適温
- 20~25℃ (発芽適温:20~25℃)
- ポイント
- 水やりは、土の表面が乾いていたらたっぷりとあげます。夏場は、朝と夕方の2回、しっかりとあげてください。
- 土
- 中性~弱酸性(適正酸度はpH6.0~7.0)
栽培スケジュール
画像を拡大する種まき(種から育てる場合)
1. 種の準備
アサガオの種は、「硬実種子(こうじつしゅし)」といって皮が硬いので、種をまく前に一晩水につけて吸水させるか、表皮を軽く傷つけることで芽が出やすくなります。ただし、市販されている種の中には、芽が出やすいように硬実処理をしているものもありますので、確認しましょう。
2. 種まき
- 鉢やプランターで植える場合、底に軽石を敷き土を入れます。
- 指で用土に植穴を開け、種をまきます。種をまく際、丸い方を上にして、角のある方を下にしてまいてください。
- 必ずしっかり種に土をかぶせて(覆土)ください。
- しっかり水やりをしましょう。芽が出るまでは、乾かさないように注意します。
3. 水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと底から水が出るまであげてください。
夏は、土の乾燥が早いので、朝夕2回、土をチェックしましょう。
4. 肥料
最初の土づくりの際に、元肥として緩効性肥料を施肥します。
植え付け後3~4週間ほど経過したら、追肥として、月2~3回ほど液体肥料を施肥します。
5. 栽培環境と栽培のポイント(増やし方含む)
- 摘心本葉が8~10枚程度に育ってきたら、ツルの頂芽を摘みます。
- 誘引つるが伸びてきたら、支柱に誘引していきます。鉢植えの場合は、「あんどん仕立て」が多いです。
アサガオのツルは右巻きに巻きつくようになっているので、必ず右巻きになるように巻きつけましょう。
その際、つるを固定させるために、紐やビニールテープ等で固定すると便利です。 - 花がら摘み花弁(花びら)が散乱しないように、病気の発生源にもなるのでこまめに取り除きましょう。
植え付け(苗から育てる場合)
1. 苗の準備
次のような苗を選びましょう。
- 葉の色がツヤのある緑色をしているもの
- 株元がしっかりと根を張っているもの
2. 植え付け
ポットから苗を出した際、根がびっしりと回っている場合は、手で表面1/3ぐらいほぐして植え付けます。
株と株の間の距離(株間)は、鉢植えの場合は15~20cm程度とってください。大きく育つので、ひと回り大きな鉢を用意してください。
3. 水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと底から水が出るまであげてください。
夏は、土の乾燥が早いので、朝夕2回、土をチェックしましょう。
4. 肥料
最初の土づくりの際に、元肥として緩効性肥料を施肥します。
植え付け後3~4週間ほど経過したら、追肥として、月2~3回ほど液体肥料を施肥します。
5. 栽培環境と栽培のポイント(増やし方含む)
- 摘心本葉が8~10枚程度に育ってきたら、ツルの頂芽を摘みます。
- 誘引つるが伸びてきたら、支柱に誘引していきます。鉢植えの場合は、「あんどん仕立て」が多いです。
アサガオのツルは右巻きに巻きつくようになっているので、必ず右巻きになるように巻きつけましょう。
その際、つるを固定させるために、紐やビニールテープ等で固定すると便利です。 - 花がら摘み花弁(花びら)が散乱しないように、病気の発生源にもなるのでこまめに取り除きましょう。
病気
うどんこ病
葉や茎が小麦粉をふりかけたようになる病気で、白いカビ(糸状菌)の発生が原因です。
菌糸を植物の組織の中にのばして栄養分を吸収し、進行すると、茎や葉がねじれて萎縮、ひどい場合には葉が黄化して枯れます。
伝染するため、早めに防除する必要があります。
対処法
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予防
湿度が低くても発病するため、日当たりや風通しをよくする。特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
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対処
症状が軽い場合は感染した葉だけちぎって様子を見ます。ちぎった葉は必ず廃棄することが重要です。
モザイク病(ウイルス病)
モザイク病は、はじめは若い葉の葉脈が透けるようになります。進行すると緑色の濃淡のあるモザイク症状になったりするのが特徴です。葉は小さくなり、葉脈が湾曲し、ねじれたり表面が凸凹になったりします。
対処法
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予防
モザイク病は、アブラムシで媒介される病気です。
種子消毒で駆除ができない病気のため、害虫対策をして防ぐことが大切です。
害虫
アブラムシ類
体色は黄緑色のものから黒褐色まで多様ですが、黄緑色のものが多いのが特徴。
植物の新芽に好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎、根などに差し込んで汁液を吸います。
ウイルス病を媒介することもあります。
対処法
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予防
特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
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駆除
数が少ない場合は、セロハンテープなどを利用することをおすすめします。多く発生している場合は、薬剤を使用ください。
ヨトウムシ類
幼虫は大きくなると主に夜に活動し被害をもたらすため「夜盗虫」と呼ばれ、体長は約20~40mm、体色は緑色や褐色が多いです。
孵化したての幼虫は、葉裏に群生し葉裏から食害するため、葉が白く透けた状態になります。大きくなると夜行動するため見つけにくく、分散し、被害が拡大するため、群生している幼虫の段階で防除することが望ましいです。
対処法
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駆除
葉裏をチェックし、見つけたら捕殺するようにしましょう。
多く発生している場合は、薬剤を使用ください。
ハダニ類
ハダニ類は0.5mmと非常に小さく、主に葉裏に寄生しています。梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になります。雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。また、クモの仲間なので、クモと同様に糸を出します。
葉裏に寄生して汁を吸うため、針先でつついたような白い小斑点を生じます。数が多くなると白くカスリ状にまとまって見えます。被害が進行するに従って葉色は悪くなり、落葉して枯れることもあります。
対処法
- 予防特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
- 駆除ハダニ類は0.5mmと非常に小さく、主に葉裏に寄生しています。雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。また、クモの仲間なので、クモと同様に糸を出します。葉裏に寄生して汁を吸うため、葉に針先でつついたような白い小斑点ができます。数が多くなると白くカスリ状にまとまって見えます。被害が進行するに従って葉色は悪くなり、草花や野菜では落葉して枯れることもあります。