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基本情報
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育て方
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病気・害虫
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よくあるご質問
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この栽培に役立つ情報
基本情報
栽培難易度
紫や赤、ピンク、白など花色が多く、形状も様々なクレマチス。鮮やかな花を付けるつる性の植物で、ガーデニングでも人気の高い植物の一つです。日当たりの良い場所であればよく育ち、初めての方でも比較的育てやすいですよ。
- 科名 属名
- キンポウゲ科センニンソウ属(クレマチス属)
- 主な病気
- うどんこ病、立枯病、さび病
- 主な害虫
- アブラムシ類、ナメクジ
- 生育環境
- 日当たりと水はけのよい場所
- ポイント
- 日光を好むため、よく日が当たる場所で育てます。
種類によって開花期が異なるので、購入時に確認しておきましょう。
- 土
- 弱酸性~中性(pH5.5~6.5)
栽培スケジュール
画像を拡大する育て方
1. 苗の準備
苗は春の3~5月と、秋の9~10月に多く出回ります。苗を購入する場合は、葉っぱが生き生きとした緑色のものを選び、病害虫がないかをチェックしましょう。
2. 植え付け
- 植え付け時期真夏を除いてほぼ1年中植え付けできますが、葉が落ちた休眠期の12月~3月頃が最も適しています。
- 土水はけの良い土を選びます。市販の草花用培養土を利用すると簡単です。
根が弱く縦に伸びるので、植え付ける時は二回り大きく、深さのある鉢やプランターがおすすめです。
根の周りの土を崩してしまうと根が傷ついて弱ってしまうので、根鉢を崩さずそのまま植えましょう。
つる性の植物ですので、誘引するための支柱やラティスなどを準備しておきましょう。
3. 水やり
乾燥を嫌うため、土の表面が乾いたら株元にたっぷりと底から水が出るまであげてください。特に夏は水切れしやすいので、毎日水やりが必要です。
4. 肥料
用土にはあらかじめ化成肥料を元肥として混ぜておきます。
肥料を好むので、液体肥料か、固形肥料等の置き肥を定期的に10月ぐらいまであげてください。
5. 栽培環境と栽培のポイント(増やし方含む)
- 生育環境日光を好むため、日当たりの良い場所で育てましょう。
- 支柱立て成長が旺盛ですので、つるを伸ばす方向を決め、支柱を立てます。つるは季節に合わせてカットし、誘引しましょう。
- 剪定何回も花を咲かせる四季咲きの品種は、花が咲いた後にその下、または一つ下の節で剪定します。するとその後に伸びてきたつるに、花芽がつきます。品種にもよりますが、年2~4回くらい花が楽しめます。
6. 植え替えのポイント
根詰まりを防ぐために、2〜3年ごとに一回り大きな鉢へ植え替えをしましょう。だいたい数年で鉢の中が根でいっぱいになりますので、鉢底の穴から根が見えてきたら植え替えの目安です。根が弱いため、根鉢は優しく扱いましょう。
病気
うどんこ病
葉に斑点ができ、白っぽいカビのようなものが生え、やがて枯れます。うどんこ病は湿度が低い環境(4~10月に多い)で、温度が17~25℃ぐらいのときに発生しやすくなります。
真夏・真冬は発生しにくいです。
対処法
- 予防特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
- 対処症状が軽い場合は感染した葉だけちぎって様子を見ます。ちぎった葉はビニール袋に入れてゴミとして捨てるなど、廃棄することが重要です。うどんこ病になってきた箇所は元通りにはなりませんが、初期段階で対応することで、被害の拡大を抑えられます。
立枯病
カビが原因による病気の1つ。梅雨の季節など雨が続くような時期は、特に注意です。
下葉部分から変色し始め、くたびれたように枯れていきます。
対処法
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対処
病気が発生した株は見つけしだい抜き取って処分し、隣の株へ被害が拡大しないよう注意しましょう。
さび病
カビによる病気の1つで、さびのような斑点が広がり、胞子で伝染します。植物によって葉の表面にできる斑点の色は黒、黄色、褐色など異なります。やがて表皮がやぶれて黄色の胞子が露出し、症状が進行すると枯れてしまいます。
対処法
- 予防多湿条件で発生しやすいため、風通しをよくしておきましょう。
- 駆除早い発見と対処が大切です。症状に気付いたら、速やかに発病部分を取り除き、別の葉や隣の株へ被害が拡大しないよう注意しましょう。
害虫
アブラムシ類
体色は黄緑色のものから黒褐色まで多様ですが、黄緑色のものが多いのが特徴。
植物の新芽に好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎、根などに差し込んで汁液を吸います。
ウイルス病を媒介することもあります。
対処法
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予防
特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
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駆除
数が少ない場合は、セロハンテープなどで取り除きましょう。多く発生している場合は、薬剤を使用ください。
ナメクジ
口器におろし金のような多数の歯のある舌を持ち、植物を削り取るように食べます。
植物が茂って湿気の多いところに多く生息しており、昼間は潜んでいて、夜になると活動します。
移動の際に粘液を出して歩行するため、這った後に白っぽく光る筋が残ります。
対処法
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駆除
見つけたら捕殺するようにしましょう。
ナメクジ用駆除剤を使用するのも効果的です。