-
基本情報
-
育て方
-
病気・害虫
-
よくあるご質問
-
この栽培に役立つ情報
基本情報
ハート形の葉が可愛いウンベラータは、グリーンインテリアとしても人気の高い観葉植物です。熱帯アフリカが原産の常緑中高木で、日本で販売されているものは1m程の高さのものが主流ですが、原産地では育つと10mほどの高さになるものも。
寒さがやや苦手で明るい場所を好みますが、それ以外はあまり手がかからず初心者でも育てやすいです。自分で育てるのは勿論、お祝いやプレゼントにもおすすめ。
温度
ウンベラータが最も良く成長する気温は18~30℃で、熱帯が原産の植物のため寒さにはあまり強くはありません。直射日光を避けて屋外で育てていた場合も、肌寒くなってきたら屋内の暖かい場所に移動させましょう。寒さには強くないので、冬はお部屋の暖かい場所、5℃以上室温がある場所に置くようにしてください。
冷房や暖房の風が直接かからないように気をつけてください。エアコンや室外機の風が直接当たる場所に置くと、葉が傷む原因になってしまいます。ただし、自然の風は必要ですので、窓を開け、空気の入れ替えをしてあげてください。
育てている場所の風通しが悪いと、病害虫が発生する原因になりますので、年間を通して風通しの良い場所で管理しましょう。
育て方
1. 水やり
夏は早朝か夕方以降に、たっぷりと水やりをしてください。気温が上がるお昼頃に水やりをすると、鉢の中の温度も上昇して、根にダメージを与えてしまいます。
冬は休眠期間に入りますので、2週間に1回程度の水やりにとどめておきます。または葉が下を向いてしおれてきた時は、明確な水やりのサインになります。土が完全に乾いていることを確認してから水やりするようにして、根腐れを防ぎましょう。霧吹きなどを使って葉水をこまめに行うと、ハダニの防止になります。
2. 肥料
春から秋(4月~10月頃)の生育期に肥料を与えると、葉色が良くなり株も元気に育ちます。観葉植物用の肥料が販売されていますので、それを使用するのが良いでしょう。
与える肥料は固形肥料と液体肥料のどちらでも大丈夫ですが、液体肥料の場合は濃度に気をつけて希釈して与えましょう。
3. 栽培環境と栽培のポイント(増やし方含む)
-
生育環境
日当たりのよい場所を好みます。
-
剪定
ウンベラータは成長のスピードが早いので、剪定しないと背が高くなり葉も多くなってしまいます。葉が茂り過ぎると日が当たらない葉が病気になりやすくなるので、定期的に剪定を行いましょう。
剪定の時期は生育期の春~秋に行うのがおすすめです。寒さには弱いため、冬場の剪定は避けましょう。
4. 植え替えのポイント
ウンベラータは植え替えをしないと鉢の中で根が育ち過ぎてしまい、根詰まりを起こしてしまいます。
そのため、大きさにもよりますが2~3年を目安に1回り大きい鉢に植え替えるようにしましょう。
植え替え時期は5~6月頃が最適です。
水はけの良い土を使って植え替え、鉢底にはしっかりと鉢底石を入れてください。
用意するもの
- 現在のものよりもひと回り大きな鉢 または好きな鉢
- 観葉植物の土
- 底石
- 底あみ
-
鉢の底穴に底あみを置きます。
-
底石を、底あみが隠れるぐらい入れます。
-
鉢に培養土を浅めに入れます。
-
鉢の底から根が出ていたら、切ります。
-
鉢から取り出します。抜きにくいときは、鉢のフチを軽くたたいてみてください。
-
根を軽くほぐします。
-
新しい鉢に入れます。隙間があると根がはらず枯れる原因になるので、土をしっかり入れてください。
-
最後に水をたっぷりあげてください。
害虫
アブラムシ類
体色は黄緑色のものから黒褐色まで多様だが、黄緑色のものが多い。
植物の新芽に好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎、根などに差し込んで汁液を吸います。ウイルス病を媒介することもあります。
対処法
-
駆除
発生したら農薬を使ってはやめに退治。室内栽培なら食品原料生まれのスプレーがおすすめ。
ハダニ類
ハダニ類は0.5mmと非常に小さく、主に葉裏に寄生しています。梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になります。雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。また、クモの仲間なので、クモと同様に糸を出します。
葉裏に寄生して汁を吸うため、葉に針先でつついたような白い小斑点ができます。数が多くなると白くカスリ状にまとまって見えます。
被害が進行するに従って葉色は悪くなり、草花や野菜では落葉して枯れることもあります。
対処法
-
駆除
ハダニ類は小さい虫のため、見えないという人もいます。そういった場合、おかしいと思う葉裏に白い紙を置いてみて、息を吹きかけた時に動き回る小さな虫がいたらハダニ類です。糸が絡んでいるときもハダニ類の可能性があります。
駆除する場合は、樹木類に適用がありハダニを退治できる農薬がおすすめ。食品原料生まれのスプレーなら室内栽培でも使いやすいです。
カイガラムシ類
非常に種類が多く、そのため、被害の状態も様々です。
多くの種類は成虫になると足が退化して、貝殻に似た殻や綿のようなものを被っています。移動するのは主にコナカイガラムシ類で体の表面に粉状のものをつけています。
枝、幹、葉裏などに群生して吸汁し植物の生育を妨げます。排泄物がすす病を誘発することもあります。
対処法
- 予防風通しをよくする。古い枝は剪定する。
- 駆除見つけたら、殻などで覆われているため駆除が難しいです。ブラシ等で葉や茎を傷めないようにこすり落としてください。
キノコバエ
土の中の有機物(堆肥等)に生息し、特に春と秋に多く発生します。
腐敗した植物・朽木・樹皮を摂食するため、観葉植物やプランターの周りでよく目にします。
対処法
- 予防コバエ用の粘着捕獲着器を設置したり、コバエよけ効果のある薬剤を散布しておいたりして予防しましょう。
- 駆除コバエに効果のある駆除剤を使用してください。
ナメクジ
口器におろし金のような多数の歯のある舌を持ち、植物を削り取るように食べる。
植物が茂って湿気の多いところに多く生息しており、昼間は潜んでいて、夜になると活動する。
移動の際に粘液を出して歩行するため、這った後に白っぽく光る筋が残る。
対処法
- 予防鉢に近寄らせないように、目立たない薬剤を鉢の下に設置して被害を防ぎましょう。
- 駆除見つけたら捕殺するようにしましょう。