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基本情報
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育て方
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病気・害虫
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よくあるご質問
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この栽培に役立つ情報
基本情報
栽培難易度
夏のはじめに鮮やかな紫色や白色の小花つけ、心地よい優雅な香りを楽しませてくれるラベンダー。人気のあるハーブの一種で、香水や薬としても利用されています。日本の高温多湿な気候を苦手とする植物なので、育てやすい品種を選びましょう。
- 科名 属名
- シソ科ラベンダー属
- 主な病気
- 特になし
- 主な害虫
- アブラムシ類、ハダニ類、カイガラムシ類、ヨトウムシ類
- 生育適温
- 日当たりが良く、風通しの良い場所
- ポイント
- 比較的寒さに強いですが、高温多湿を嫌います。
年間を通して風通しが良く、乾燥気味の場所で元気に育ちます。
- 土
- 中性~弱アルカリ性(pH6.5~7.5)
栽培スケジュール
画像を拡大する準備
種類の選び方
ラベンダーは「アングスティフォリア系」、「ラバンディン系」、「ストエカス系」、「デンタータ系」、「プテロストエカス系」の5つのグループに分類することができます。
アングスティフォリア系
香料の原料によく使われる品種で、繊細な葉が特徴。耐寒性はあるが、高温多湿な環境には弱い。
ラバンディン系
長い花穂と花茎が特徴。寒さに強く、また高温多湿な環境や病気にも強いため、初心者でも育てやすい。
ストエカス系
うさぎのような花穂を持つのが特徴。開花期間が長く、たくさんの花を咲かせてくれる。
デンタータ系
デンタータは「歯のような」という意味で、ギザギザした切れ込みが入っている葉が特徴。暑さには比較的強いが、寒さに弱い。
プテロストエカス系
華麗な花と特色のある葉を持つが、香りは弱め。レースラベンダーとも呼ばれる。寒さに弱いため、鉢で育てて冬の間は室内に。
育て方
1. 苗の準備
葉色がよく、茎の節間が詰まった、しっかりした苗を選びましょう。
2. 植え付け
3月中旬~4月中旬頃が植え付け時期です。
寒さに強い品種は3月中旬から育てることができますが、寒さに弱い品種は4月中旬頃まで待ちましょう。
3. 水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと底から水が出るまであげてください。
4. 肥料
植えつけ時や植え替え時に、元肥として緩効性化成肥料を施します。
春と秋頃に、追肥として緩効性化成肥料を施すといいでしょう。
5. 栽培環境と栽培のポイント(増やし方含む)
ただし鉢が大きすぎると過湿になりやすくなるため、注意が必要です。
害虫
アブラムシ類
植物の新芽に好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎、根などに差し込んで汁液を吸います。ウイルス病を媒介することもあります。
対処法
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予防
特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
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駆除
数が少ない場合は、セロハンテープなどで取りのぞきましょう。
多く発生している場合は、薬剤を使用ください。
ハダニ類
ハダニ類は0.5mmと非常に小さく、主に葉裏に寄生しています。梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になります。雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。また、クモの仲間なので、クモと同様に糸を出します。
葉裏に寄生して汁を吸うため、葉に針先でつついたような白い小斑点ができます。数が多くなると白くカスリ状にまとまって見えます。
被害が進行するに従って葉色は悪くなり、草花や野菜では落葉して枯れることもあります。
対処法
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予防
特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
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駆除
ハダニ類は小さい虫のため、見えないという人もいます。そういった場合、おかしいと思う葉裏に白い紙を置いてみて、息を吹きかけた時に動き回る小さな虫がいたらハダニ類です。糸が絡んでいるときもハダニ類の可能性があります。
駆除する場合は、水で流すことが可能です。葉の裏側まで洗い流すように勢いよく水をかけましょう。
多く発生している場合は、薬剤を使用ください。
カイガラムシ類
非常に種類が多く、そのため、被害の状態も様々です。
多くの種類は成虫になると足が退化して、貝殻に似た殻や綿のようなものを被っています。
移動するのは主にコナカイガラムシ類で体の表面に粉状のものをつけています。
枝、幹、葉裏などに群生して吸汁し植物の生育を妨げます。排泄物がすす病を誘発することもあります。
対処法
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予防
風通しをよくする。古い枝は剪定する。
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駆除
殻などで覆われているため駆除が難しいです。見つけたら、ブラシ等で葉や茎を傷めないようにこすり落としてください。
ヨトウムシ類
幼虫は大きくなると主に夜に活動し被害をもたらすため「夜盗虫」と呼ばれ、体長は約20~40mm、体色は緑色や褐色が多いです。
孵化したての幼虫は、葉裏に群生し葉裏から食害するため、葉が白く透けた状態になります。大きくなると夜行動するため見つけにくく、分散し、被害が拡大するため、群生している幼虫の段階で防除することが望ましいです。
対処法
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駆除
葉裏をチェックし、見つけたら捕殺するようにしましょう。
多く発生している場合は、薬剤を使用ください。