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基本情報
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この栽培に役立つ情報
基本情報
栽培難易度
冬の鉢花の代表とも言えるシクラメンは、多年草の球根植物です。ハート型の葉の間から見える、赤やピンク・白・黄色・紫などの花色が美しいですね。花弁にウェーブが入っているものや八重咲きのものなど品種も様々で、ギフトとしても好まれています。
- 科名 属名
- サクラソウ科 シクラメン属
- 主な病気
- 灰色かび病、軟腐病、うどんこ病
- 主な害虫
- アブラムシ類、ナメクジ
- 生育環境
- 室内のよく日の当たる環境
- ポイント
- 冬は日の良く当たる窓辺などに置き、株全体に日が当たるよう気を配ります。
4月以降は風通しの良い明るい場所に置きます。
- 土
- 弱酸性(pH5.5~6.5)
栽培スケジュール
画像を拡大する育て方
1. 苗の準備
10月頃にシクラメンの出荷が始まり、11月中旬から年末にかけてピークを迎えます。
購入時は病害虫の有無をチェックし、花や葉に変色のない健康なものを選びましょう。
2. 植え付け
購入したシクラメンの鉢は、基本的にそのまま育てます。肥料も十分に含まれているので、
購入後1ヵ月程度は肥料をやる必要はありません。
3. 水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと底から水が出るまであげてください。
水をやる時は葉をめくって直接株元にやるようにし、花や葉・球根に水がかからないようにします。
4. 肥料
9月~5月の期間は1週間に1回のペースで液体肥料を与えましょう。ただし、休眠株に肥料は必要ありません。
5. 栽培環境と栽培のポイント(増やし方含む)
- 生育環境冬は日の良く当たる窓辺などに置き、株全体に日が当たるよう気を配ります。4月以降は風通しの良い明るい場所に置きます。
- 花がら摘み咲き終わった花はつけ根をつまみ、ねじりながら引き抜きましょう。
終わった花を摘んだ方が、次の花が咲きやすくなります。また枯れた葉があれば、同時にとり除きましょう。 - 切り戻し7~8月頃になったら、伸びすぎた上の部分を半分くらいに切り戻しましょう。
秋にはまたきれいに咲くようになります。
6. 植え替えのポイント
株が成長したら、9月上旬から中旬頃に植え替えをしましょう。ひとまわり大きな鉢を準備し球根の方が地上部になるように植え付けますが、この時に深植えにならないように注意が必要です。
- 植え替え時期9月上旬~9月中旬
病気
灰色かび病
葉の緑が黒くなったり、花が褐色になってシミのような病斑ができる病気で、カビ(糸状菌)が原因です。
菌糸を植物の中にのばして栄養分を吸収し、進行すると葉や花弁が腐敗して枯れます。
灰色の粉(分生子)が生じて、伝染しやすくなることもあるので、早めに防除する必要があります。
対処法
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予防
日当たりや風通しを良くします。
特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。 -
対処
発生初期は、症状が出た部分を排除して様子を見ましょう。症状が広がる場合はできるだけ早く薬剤を使用します。
軟腐病
葉がぬるぬるしてきたり、球根部分が腐って異臭を放ったりといった症状が見られます。
高温多湿の環境で発生しやすくなるため、梅雨の季節など雨が続くような時期は、特に注意が必要です。
対処法
- 予防まずは軟腐病にかからないように予防しておくことが重要ですので、水やりの時は株にかからないよう注意し、風通しを良くしておきましょう。
- 対処病気が発生した部分は切除して処分します。
うどんこ病
葉や茎が小麦粉をふりかけたようになる病気で、白いカビ(糸状菌)の発生が原因です。菌糸を植物の組織の中にのばして栄養分を吸収し、進行すると、茎や葉がねじれて萎縮、ひどい場合には葉が黄化して枯れます。
伝染するため、早めに防除する必要があります。
対処法
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予防
湿度が低くても発病するため、日当たりや風通しをよくする。
特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。 -
対処
症状が軽い場合は感染した葉だけちぎって様子を見ます。ちぎった葉は必ず廃棄することが重要です。
害虫
アブラムシ類
退色は黄緑色のものから黒褐色まで多様ですが、黄緑色のものが多いのが特徴。
植物の新芽に好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎、根などに差し込んで汁液を吸います。ウイルス病を媒介することもあります。
対処法
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予防
特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
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駆除
数が少ない場合は、セロハンテープなどで取りのぞきましょう。
多く発生している場合は、薬剤を使用ください。
ナメクジ
口器におろし金のような多数の歯のある舌を持ち、植物を削り取るように食べます。
植物が茂って湿気の多いところに多く生息しており、昼間は潜んでいて、夜になると活動します。
移動の際に粘液を出して歩行するため、這った後に白っぽく光る筋が残ります。
対処法
- 予防鉢に近寄らせないように、薬剤を鉢のまわりに散布して被害を防ぎましょう。
- 駆除見つけたら捕殺するか、薬剤を使用してください。