-
基本情報
-
育て方
-
病気・害虫
-
よくあるご質問
-
この栽培に役立つ情報
基本情報

栽培難易度
ヒユ科の一年草であるケイトウ(鶏頭)は、その名の通り、鶏のとさかに似た独特の花の形状が特徴です。鮮やかな赤、黄色、オレンジ、ピンク、紫などの色合いの花は開花時期が長く、秋の庭や花壇を華やかに彩ってくれます。
- 科名 属名
- ヒユ科 ケイトウ属
- 主な病気
- 灰色かび病、立枯病
- 主な害虫
- アブラムシ類、ハダニ類、ヨトウムシ類
- 生育環境
- 日当たりの良い場所を好み、比較的乾燥に強い
- ポイント
- 水はけの良い土壌で育てましょう。
- 土
- 弱酸性~中性(pH6.0~7.0)
栽培スケジュール

育て方
1. 苗の準備
苗は、5月頃から販売が始まります。夏のシーズンにも色とりどりの苗が出回りますので、植え付け時期に合わせて購入しましょう。
2. 植え付け
- 植え付け時期4月中旬~6月
- 土水はけの良い土を選びます。化学肥料を規定の半分くらい入れ元肥とします。
購入後はできるだけ早めに新しい鉢に植えましょう。

3. 水やり
乾燥には比較的強いですが、根がしっかりと張るまでは土を乾かし過ぎないように注意してください。
水やりは、土の表面が乾いたら、たっぷりと底から水が出るまであげてください。
4. 肥料
植えつけ時に化成肥料を少量、元肥として混ぜておきます。
生育状況を見て追肥しますが、与え過ぎには注意しましょう。
5. 栽培環境と栽培のポイント(増やし方含む)
- 生育環境明るい日当たりの良い場所で育てます。
- 摘心摘心は植物の先端部分を切り取る作業です。この作業により、植物の成長を促進し、より多くの枝や花をつけることができます。
花を増やしたい場合は、苗が20~30cmほどに育ってから摘心をしましょう。 - 支柱立て・土寄せ背の高い品種の場合は、風で倒れないようにあらかじめ支柱を立てておきましょう。
また根元に土を追加(土寄せ)しておくことも有効です。
6. 植え替えのポイント
1年草のため植え替えの必要はありません。
病気
灰色かび病
葉の緑が黒くなったり、花が褐色になってシミのような病斑ができる病気で、カビ(糸状菌)が原因です。
菌糸を植物の中にのばして栄養分を吸収し、進行すると葉や花弁が腐敗して枯れます。
灰色の粉(分生子)が生じて、伝染しやすくなることもあるので、早めに防除する必要があります。
対処法
- 予防日当たりや風通しを良くします。
特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。 - 対処発生初期は、症状が出た部分を排除して様子を見ましょう。症状が広がる場合はできるだけ早く薬剤を使用します。
立枯病
カビが原因による病気の1つ。梅雨の季節など雨が続くような時期は、特に注意です。
下葉部分から変色し始め、くたびれたように枯れていきます。
対処法
- 予防水はけの良い土を使い、有機肥料の与えすぎに気をつけましょう。
- 対処病気が発生した株は見つけしだい抜き取って処分し、隣の株へ被害が拡大しないよう注意しましょう。
害虫
アブラムシ類
体色は黄緑色のものから黒褐色まで多様だが、黄緑色のものが多い。
植物の新芽に好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎、根などに差し込んで汁液を吸います。ウイルス病を媒介することもあります。

対処法
- 予防特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
- 駆除数が少ない場合は、セロハンテープなどで取りのぞきましょう。
多く発生している場合は、薬剤を使用ください。
ハダニ類
ハダニ類は0.5mmと非常に小さく、主に葉裏に寄生しています。梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になります。雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。また、クモの仲間なので、クモと同様に糸を出します。
葉裏に寄生して汁を吸うため、針先でつついたような白い小斑点を生じます。数が多くなると白くカスリ状にまとまって見えます。被害が進行するに従って葉色は悪くなり、落葉して枯れることもあります。

対処法
- 予防特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
- 駆除ハダニは小さい虫のため、見えないという人もいます。そういった場合、おかしいと思う葉裏に白い紙を置いてみて、息を吹きかけた時に動き回る小さな虫がいたらハダニです。糸が絡んでいるときもハダニの可能性があります。
駆除する場合は、手で捕殺しなくても、水で流すことが可能です。葉の裏側まで洗い流すように勢いよく水をかけましょう。
多く発生している場合は、ハダニに効果がある食品原料生まれのスプレーがおすすめです。
ヨトウムシ類
幼虫は大きくなると主に夜に活動し被害をもたらすため「夜盗虫」と呼ばれ、体長は約20~40mm、体色は緑色や褐色が多いです。
孵化したての幼虫は、葉裏に群生し葉裏から食害するため、葉が白く透けた状態になります。大きくなると夜行動するため見つけにくく、分散し、被害が拡大します。群生している幼虫の段階で防除しましょう。

対処法
-
駆除
葉裏をチェックし、見つけたら捕殺するようにしましょう。
多く発生している場合は、薬剤を使用ください。