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基本情報
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育て方
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病気・害虫
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よくあるご質問
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この栽培に役立つ情報
基本情報
栽培難易度
春の花の代表「チューリップ」。とても身近な花です。小学生の時に育てた経験がある人も多いのではないでしょうか?品種がとても多く、開花の時期も種類によって違います。
- 科名 属名
- ユリ科チューリップ属
- 主な病気
- モザイク病・かいよう病
- 主な害虫
- アブラムシ類・チューリップサビダニ
- 生育環境
- 明るい日当たりのよい場所
- ポイント
- 水はけのよい土を使いましょう。
病気になったら株ごと抜いて除去しましょう。
- 土
- 弱酸性~中性(pH6.0~7.0)
栽培スケジュール
画像を拡大する育て方
1. 球根の準備
次のような球根を選びましょう。
- 大きくて重たいもの
- 黒い斑点などがないきれいなもの
- 根の出る部分が変色していないもの
- 根が出ていないもの
2. 植え付け
- 植え付け時期10月中旬~12月上旬
- 土よく肥えた水はけのよい土を選びます。
市販の草花用培養土に化成肥料を元肥として加えてください。
鉢植えやプランターに植える場合は、球根の先端部が隠れる程度の深さの浅植えにし、間隔は、あまり空けずに密植ぎみにします。
根を傷めないよう、やさしく植えるようにしましょう。
3. 水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと底から水が出るまであげてください。
芽がなかなか出てこないので忘れがちですが、この間も根はどんどん成長しています。
多年草なので、次年も咲かせたいときは、花が終わっても葉が枯れるまで水やりを続けてください。
4. 肥料
用土にはあらかじめ化成肥料を元肥として混ぜておきます。
お礼肥(おれいごえ)は不要です。
5. 栽培環境と栽培のポイント
- 生育環境明るい日当たりの良い場所に置きます。
花が咲き始めた後は、玄関などの涼しい所に置くと長持ちします。 - 花がら摘み花弁(花びら)が散る少し前に、花首のところで切り取ります。
散った花弁が株元に落ちたままにしておくと、病気にかかることがあるのでこまめに除去します。 - 除去生育の悪い株があれば、元気な株まで病気になる可能性があるため、抜き取って捨ててください。
6. 植え替えのポイント
花が咲き終えたら、花茎だけを切り取り、葉だけ残して日当たりのいい場所で葉が枯れるまで待ちます。その間も時々水を与えましょう。
6月頃、葉が枯れたら、球根を掘り起こし、古い皮や根を取ってネットに入れ、風通しのよい場所に吊るして乾燥させてください。
また10月中旬以降に、植え付けてください。
病気
モザイク病
モザイク病は、はじめは若い葉の葉脈が透けるようになります。進行すると緑色の濃淡のあるモザイク症状になったりするのが特徴です。赤い花には白い筋が入ります。
対処法
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予防
モザイク病は、アブラムシ類で媒介される病気です。種子消毒で駆除ができない病気のため、害虫対策をして防ぐことが大切です。
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対処
株ごと抜いて除去してください。
かいよう病
土壌中に生息する細菌によって発生する病気です。
チューリップは、葉の表面が縮れたり、はがれ、亀裂が入ります。
対処法
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対処
株ごと抜いて除去してください。
害虫
アブラムシ類
体色は黄緑色のものから黒褐色まで多様だが、黄緑色のものが多い。植物の新芽に好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎、根などに差し込んで汁液を吸います。ウイルス病を媒介することもあります。
対処法
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予防
特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
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駆除
数が少ない場合は、セロハンテープなどで取りのぞきましょう。
多く発生している場合は、薬剤を使用ください。
チューリップサビダニ
フシダニ類の仲間で、体長が極めて小さく0.2mmほどです。
トマトサビダニ、ミカンサビダニ等、植物に固有のサビダニがいて、他の植物にはつきません。
チューリップサビダニの被害を受けると、チューリップの花弁(花びら)の色が白く抜けて、球根にも寄生し吸汁することで球根が乾燥します。
対処法
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駆除
株ごと抜いて除去してください。